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そういえばそんなこともあったよね、ってこと絶対今じゃないタイミングで思い出す ページ20

「とりあえずメシくれ。腹減ったわ」

「暖簾も出してないってのに。この業突く張りが

今日はないよ。出直してきな」

「はァ!? ざっけんなよこちとら腹と背中がつきそうなくらいなんだよ潰れたペットボトルみてーなもんなんだよ。Aは? あいつどこ行った」

「あの子を飯炊き女扱いするんじゃないよ!!! 今日はなんだ、家具がどうたらって言ってたっけねぇ。一旦田舎に帰ってるんだとさ」

「家具だぁ?」

「あ、ご実家のですね」

「おや、新八は知ってんのかい。家にある家具だなんだって、親戚の家に預けるんだってさ。運搬なり廃棄なりするんだと。それで朝から出たんだよ」

「沙苗も向こうに行ったアルか?」

「そうさねぇ。姉弟揃って駅まで行ったっけね」

「本当に朝早くて、いつもより2時間も早く起きてたんですよ。その分朝稽古が長くて」


朝ご飯がいつもより減るのが速かったと思い出す新八の脳裏に焼き付くのは、朝食大戦争を繰り広げる大前家だ。今日は次女と三女の合作でかなりの量が盛られたが、それでも15分もしないうちに皿が空になった。キャバクラから帰ってきた姉も参戦し、新八はほとんど食べられなかった。末妹も同様かと思われたが、隣の長男が巧みに取り分けていた。

このまま朝食抜きかと思われたが、予め別に用意していた一食分を次女が持ってきてくれたときには涙で前が見えなくなりそうだった。「多分新八さん遠慮しちゃうと思って」だなんて。本当にいい子で神楽や姉にも見習って欲しいとつくづく思う。

そんな姉弟たちは朝の汽車に乗り、駿河へと帰った。お登勢の言う通り親戚に家具を預かってもらうためである。


「ほら、真選組がAさんとこのお家を建て直すって言ってたじゃないですか。そのときの家具やら何やらを親類の人に預かってもらうって言ってたんですよ」

「ほーん」

「明日には帰ってくると思うよ。だから今日はナシだ、とっとと帰んな」

「んっだよ、あいつのメシにありつけると思ったのによォ」

「お腹空いたアル。銀ちゃん、今日はなんもないアルか」

「酢昆布で我慢しろや。依頼料だってほぼ持ってかれちまったんだからよぉ」

「仕方ないじゃないですか。これ以上家賃払うの伸ばせませんし……

あ、ご飯ならうちで食べていきます? 姉上の里芋の煮っころがしがありますよ」

「それお妙が作ったんならどう考えても焼き炭だろ。この世のモンでもねー生成物押し付けようとしてんだろ」

「新八、私まだ死にたくないアル」

下取りって未だに仕組みが分からない→←後日談って人によるけど結構楽しみにしてる



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ワッフル魔神(プロフ) - 更新待ってました!これからも応援しています!更新頑張ってください‼️ (4月2日 20時) (レス) id: 144fda3ce7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:pillow | 作者ホームページ:   
作成日時:2024年3月27日 8時

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