黒フードのあの子の入団【カゲプロ】

32.重いの軽いの ページ39

セ「い、意外と多いっすね……」

セトの腕の中には沢山の食材……

『大丈夫か？どうせなら持つが。』

マ「わ、私も持つよ……？」

セ「いや！女の子に荷物を持たせる訳にはいかないっす！」

台詞はかっこいいかもしれないが、セト、、


そんな覚束ない足取りで言われても……なあ？

『やっぱ俺持つよ。半分渡せ。』

セ「え?!いやAさんも女性d((『いいから。ほら。』……じゃあ、よろしくお願いします。」

半分渡されたはいいが……

『俺そっちがいい』

セ「ええ?!(せっかく軽い方渡したのに)」


セトまだ重そうにしてるのに……

まだまだ持てそうな俺が軽い方持ってどうする!!


『頼むから〜持ちたい！そっち持ちたい！』

セ「え?!う、でも俺もこっち持ちたい！」

『まだ疲れてないし！そっちの方が重そうだからそっちがいい！』

セ「むう……俺にも男としてのプライドがあるんすよ！絶対にこれは俺が持つっす！」


はたから見ればくっだらないガキの喧嘩←
だが、これは何時も働いて来たセトへの労いだ！



2分間の論争の末、セトと荷物を取り替えることができた。

マ「(もしもこれが弟と妹だったらなだめなきゃいけないんだよね……大変そう。)」←

言い争っている間、マリーがこんな事を考えていたなんて俺達は知る由もなかった。



《ただAの子供らしい一面が見えただけの話》

33.公園→←31.買い出し

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す