番外編 ページ39
シーンとした静寂が余計に羞恥心を煽る。
江口は顔に手をあてて、表情が見えないが、たぶん呆れているのだろう。
*
「っ、やっぱなし!!忘れて______、!」
江口「………バカ。忘れられるかよ。」
*
空気に耐えれなくなり、取り消そうとする。
さっきまで銅像のようにカチンと固まっていた江口が急に手を軽く引っ張る。
そして、リボンをスルリとほどいた。
*
江口「ありがたく、そのプレゼントもらうから。」
「え、………!んっ………!」
*
腰を引き寄せられて、唇が重なる。
突然のことに頭がついていかない。
でも、心拍数だけは上がってしまって、胸がドキドキと音をたてる。
角度を変えて、何回も触れるだけのキス。
*
「んんっ、…………ん、んっ………!」
江口「……ん、………口開けて。」
*
思考がもう停止してしまって、言われた通りに口を少し開く。
すると、ぬるりとした何かが口内に。
息できなくて、ただ背中に手を回すことしかできない。
やっと唇が離れたと思ったら、体に力が入らずに立っていることさえままならず、ずるずるとしゃがみこむ。
*
江口「……ベッドでするか、ここでするか選ばせてあげる。」
*
逃がさないという眼鏡の奥の目。
まっすぐな視線から目をそむけると、側に落ちているリボンが視界にはいる。
後悔したってもう遅い。
なら、せめて………。
*
「_________、ここじゃやだ。」
江口「りょーかい。」
*
背中に手を回されて、姫抱きに。
寝室につき、ゆっくりベッドに沈む。
壮馬はきっと、これを見込んでいたのだろう。
*
江口「メリークリスマス。
………最高のプレゼント、ありがと。」
「………そりゃ、どーも。」
*
クリスマスの夜ははじまったばかり。
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ましゅまろ - ふぅぁっすたぁぁぁぁぁ…(?)もう無理心臓どくどく…えぐぅ尊いよぉ…… (2022年3月24日 8時) (レス) @page26 id: 020804db55 (このIDを非表示/違反報告)
沙月(プロフ) - ちょっとやめてくださいよ!が、えぐボイスで頭のなかに流れてきた。 (2019年5月25日 21時) (レス) id: b7d8d46a43 (このIDを非表示/違反報告)
木綿(プロフ) - 菜々さん» なるほどです!続編も読ませて頂きました!楽しみにしています! (2019年5月15日 20時) (レス) id: c57b2ce0fd (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 木綿さん» ありがとうございます!!ずっと下書きのままにしてありましたので…続編でもよろしくお願いします。 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
菜々(プロフ) - 夏來さん» 遅くなってごめんー!!まじで亀更新 (2019年5月15日 20時) (レス) id: 5b4c966665 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:菜々 | 作成日時:2018年9月4日 16時