昼のカオと夜のカオ 【江口拓也】

昼のカオ ページ40

斉藤 side



隣では普段全くつぶれない………と、いうかお酒をあまり飲まないAが熟睡中。

まぁ、ストレスや不安がたまっていて、お酒に頼るしかなかったのだろう。




____ちらりと服から見えるキスマーク。

いつも飲むとAの話になって、甘々なことを聞かさせれて胃もたれしそうなのに………

溺愛してて、独占欲強い江口さんが見たら、激怒だろうな………、




携帯を取り出して、電話を掛ける。

相手は何回かコールすると、もしもしと低い声で答えた。









*









「もしもし、江口さん？つぶれちゃってるんだけど、お宅の彼女。」

江口「………店どこ？」









*









*


















それから、約十分後お店の扉が開く。

そこには、何とも複雑そうな顔をした江口さんが。

未だにAは机の上に寝そべって、深い眠りに落ちている。










*









江口「………わりーな。で、何もしてないよな。」

「毎回、それ聞くのやめてもらえますか。当たり前じゃないですか。」









*









そう、毎回二人で飲みにいくたびこうした確認が入るのだ。

過保護というか、寵愛が過ぎるのか。

まあ、当の本人は、こんなに溺愛されてるなんて自覚ないだろうけど。









*









斉藤「こいつ、嫌われたって心配してましたよ。」

江口「………嫌うわけないだろ。」

斉藤「ですよね、なら………。
______公表すればいいのに。」









*









賢章くんも最近、公表したし別に悪いことではない。

Aは美人だから、狙ってるやからも大勢いる。

そして、江口さんも本人を溺愛してる。

………なら、公表してしまえばいいのに。

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