【最強メガシンカ】世界でいちばん頑張っている君に 〜〜7th Setback〜〜【ポケモンXY特別編】

結果オーライ ページ32

【アラン視点】

右肘痛え右肘痛え右肘痛え右肘痛え右肘痛え右肘痛え右肘痛え右肘痛え！！！！

何だこの痺れは！？

「おい、全然痺れが治まらないんだけど……！？」

「しーらないっ」

Aは俺を見る気も持たず、ディッフェをモンスターボールに戻した。

完全にお前のせいだろ、A。

「二度とお前のカレーが食えなくなるかもしれないが」

「それは止めて！」

一瞬で俺に飛びかかる勢いで来た。

こいつの弱みはカレーか。

「大丈夫です。すぐ治りますよ。こうしてるとね」

俺の右腕にAの両手が乗せられる。
Aの左手が俺の肘の下で支え、その上でさするような動きをするAの右手。

っていうか、A、近くねえか……！？

この位置だと、完全に俺の腕がAの胸に当たってるんだが。

「おい……お前、場所考えろ」

「えっ？」

無意識だったか。

「当たってる……って言えばわかるか？」

「えーっと……あ、そういう……って、ええええ！！？」

ものすごい勢いで後ろに飛びのいたA。

「あ、あのですね！ わざとじゃないんですよ！？ 本当に気づかなくて！！
あの……あの……！ すみません！！」

Aは顔を真っ赤にして、何度も頭を上げ下げした。ヘッドバンキングかよ。

「もういい。痺れも治まったし」

痺れどころの話じゃなかったからな。

「結果オーライ……ですか？」

「ま、そうだな」

そう言ってやるとAは天使のような笑みを浮かべた。
何でも許せるな、この笑顔を向けられると。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ディッフェの回復も終わったんだから、すぐにエイセツに行くぞ」

「ちょっと待ってください！！」

Aの視線は天井から吊られたテレビに固定されていた。

俺もAのすぐ隣に行って同じように液晶を見上げる。

『……さて、次のトライポカロンの開催地は……！！
雪の街、エイセツシティ！！』

液晶にはピエールとかいう奇抜な格好でテンションが異常に高い男が映っていた。
そういえば、カノン大会のときの司会もこの人か。

『さらに、ビックニュースです！！
なんと、なんと！
現カロスクイーンのエルがゲストで登場です！！！』

「ほえええええええええええ！！！？？」

すぐ隣でAが叫ぶものだから、鼓膜が破れそうになった。

「うるせーよ」

「あ、すいません……」

Aは素直に謝ったが、気持ちは完全にさっきのニュースに向けられている。

「エルさんが、ゲスト……！？」

引き際も大事→←ディッフェ

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