【最強メガシンカ】世界でいちばん頑張っている君に 〜〜7th Setback〜〜【ポケモンXY特別編】

お待ちかねの ページ18

【A視点】

サイドテール、なかなか気に入ってるんだよね〜。邪魔にならないし、動きやすいし。

そんなサイドテールを揺らしながら、まずはバトルフィールドに向かう。

「すぐジムに行くんじゃないのか」

「その前に、みんなの朝ごはんですよ」

3つのモンスターボールを空高く上げる。ツドキ、ラル、アステの順に出てきた。

ツドキとラルはしっかり目が覚めているが、アステはまだ眠いらしい。

「はい、朝ごはん」

この前作っておいたポフレが入ったバスケットをみんなに向けると、一瞬で集まってきた。
さっきまで半目状態だったアステも目を輝かせてポフレを手に取っている。

「リザードンたちも食べてないでしょう？」

「あいつらは大丈夫だ。むしろ食べると動きづらいらしい」

それでも、食べないと脳が働かないって聞いたことがあるんだけど……ポケモンは違うのかな？

「心配してるのか？」

「そりゃあ、ご飯抜きって、心配する以外ないですよ。
エネルギー足らなくなるんじゃ……」

せめてリザードンだけでも食べさせてあげたいなぁ。

「はぁ……しゃあねえな。リザードンだけだからな」

考えを読んだのか、もともと同じ考えだったのかわからないけれど、アランはモンスターボールを宙に投げた。

リザードンが小さく咆哮して上空に現れる。
青い空に赤い炎が映える。

「リザードン、ポフレ、食べる？」

「ガウ！！」

即答だった。やっぱりお腹空いてるんじゃん。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「さて、じゃあお待ちかねの、ジム戦しに行きましょうか！」

バスケットをバッグにしまい、みんなをそれぞれのモンスターボールに戻す。
アランもリザードンを戻した。

「準備はいいか？」

「もちろん。むしろこっちのセリフです」

バトルフィールドをあとにして、ジムの方向に足を進める。


「なあ、ジム戦中は……思考読んでもいいよな？」

「そりゃそうですよ。ゴジカさんに知られずに作戦をやり取りできるんですからね」

ここで思考読むの禁止にしたら、何のために連弾したんだって話だよ。

「ゴジカさんが読んできたらどうすんだ」

「そうなったらもう、ゴジカさん反則ですよ」

ジムリーダーならそんなことしないよね？ ね！？


「着いたぞ」

「着いちゃいましたね」

扉を前にすると、一気に緊張感が張り詰める。

「覚悟はいいか？」

「はい。私たちなら、大丈夫」

アランが扉を開いてくれた。

扉の向こうに広がっていたのは、昨日と同じ光景。

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