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お願い ページ5

「お願いだから、泣かないでくれ。」

私は俯いていたけど、辛そうな 心の奥底から絞り出したような修哉さんの声に

驚いて顔を上げた。


「本当にごめん。

…お礼にいいとこ連れてってやるから、許して?」

へ?

いいとこ?


私がキョトンといしている間に、修哉さんは 行こう と言って

私の手を引いて走り出していた。


「……俺、前も言ったかもしれないけど、……お前見たとき運命感じたんだ。

マジで。……」

走っているのに、落ち着いた声だった。

私は、そのとき 返事をしたかったけど、息切れしていて頷くことしかできなかった。


「でも、強引にこんなふうにしてごめん。……悪かったと思ってる。」

私は、なんて返せばいいのかわからなかった。






秋らしい 冷たい風が、肌に擦れて 寒いと感じた。

…なのに、なんでだろう。

この人といると胸が踊るように高鳴る。

このままどこか飛んでいけたらいいのに!

必死に走る、修哉さんの横顔を見てそう思った。





「着いたぞ!」

一瞬のうちに 走っていた時間は去り 、肌に触れていた風が止まった。

私は そのことに少し、喪失感を覚えた。

だが、息を吐く間もなく私の心は、新しい感情で埋めつくされた。

夜→←帰り道



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みっちゃん(プロフ) - アイルさん» 頑張って、時間を見つけて更新していきたいと思います! (2017年7月2日 23時) (レス) id: 586ac0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - みっちゃんさん» おお、そうなんですね!修哉さん…男前ですね!( 笑 )更新頑張ってください! (2017年7月2日 23時) (レス) id: ad9f3afa3e (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - アイルさん» コメントありがとうございます!早速読んでいただけて嬉しいです。修哉さん、は自分の理想の男子です!笑 (2017年7月2日 23時) (レス) id: 586ac0f9ad (このIDを非表示/違反報告)
アイル(プロフ) - 修哉さん…色々カッコイイ。でも、kzメンバーは捨てられない!迷うぅ!! (2017年7月2日 23時) (レス) id: ad9f3afa3e (このIDを非表示/違反報告)
みっちゃん(プロフ) - ゆずさん» あー。いつもありがとうございます。覚えています。 (2016年10月10日 15時) (レス) id: 586ac0f9ad (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みっちゃん | 作成日時:2015年12月22日 23時

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