No.53 一日目終了 ページ6
「ごめんって。」
「美門っ!お前だけは絶対許さんっ!」
「だからごめんって〜」
「それ本気で謝ってんのか!?」
「そっちこそ、何本気で怒ってんの?もしかして怖かったの!?」
「断固違うっ!」
さっきから翼と若武の喧嘩が止まらない。
はぁ、上杉君とでもこっちは呆れるってのに、翼とも喧嘩して・・・・
いい加減にしなよ、まぁ、どっちもどっちだけど。
「でもさぁ、そんなこと言ってるけど、さっきすごい悲鳴が聞こえたような。」
「だーかーら!あれは上杉だ!」
「俺は違う。恥を擦り付けるな。」
「はぁ!?」
あー、もう・・・・
「アイツらは放っといて行こう。」
賛成。
黒木君の提案により、若武、上杉君、翼を抜く私たちはスタスタとホテルに戻って行った。
「おい、待て!!!」
何て声が後ろから聞こえたけど、もちろん無視して歩いて行った。
もうあの人達の喧嘩には付き合ってられないからね。
*
そして修学旅行の一日目がもう間もまなく終わろうとしている。
つまり、寝るっていうこと。
皆、起きて話をしてるって言ってたけど・・・
歯磨きを済ませ、布団を敷いて、明日の準備も完了!
「じゃ、寝るぞー」
さぁて、私は明日に備えてぐっすりと・・・
って!マリンっ!
「マリン、マリン!」
「何だよ、でかい声出すな。先生にバレたらどーすんだ。」
「あ、ごめん。じゃなくて、告白どーするの?」
「え?あ・・・・」
つい、修学旅行をエンジョイしすぎて忘れるところだった。
危ない、危ない。
「んー、やめようかな。今は女子の皆で話したいし。それに、明日だってチャンスはあるし。大丈夫。彩が心配することはないって。上手くやるからさ。」
そう言ってマリンは私の頭を軽く小突く。
そして女子トークに混ざる。
本当に・・・・平気なのかな・・・・・
あ、待って。
ちょっと・・・・眠気が・・・・・・・
「あ、おい、彩?あーやー?おーい。ちょ、彩、マジ?寝ちゃったよ。コイツ、やっぱり真面目すぎるわ。」
そんな声が薄らと聞えた。
気が付けば、私はぐっすりとね眠っていたらしい。
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愛莉 - 続きがすごく気になります!! (2月2日 15時) (レス) @page32 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 続きみたいです! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 9ecc4550ca (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - はい、頑張ってください!応援してます! (2019年3月29日 18時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!大好きだなんて言ってくれて嬉しいです。更新頑張ります! (2019年3月29日 18時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - このお話大好きです!、これからも頑張ってください! (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirukuzery/
作成日時:2019年3月10日 19時