小学生の思い出は知っている【探偵チームＫＺ事件ノート】

Ｎｏ.４９　寝る場所 ページ2

「入りまーす。」


一声かけて、私とマリンは部屋に入った。


「あ、立花さん、佐田さん。来て！」


腕をぐいっと引っ張られた。


「今ね、寝る場所を決めてるんだけど、希望ある？」


はぁ、寝る場所・・・・

はっきりいって、どこでもいいかな。


そう思ってたんだけど、マリンが「私と彩は隣がいい」とはっきり言った。


「やっぱり言うと思ったよ！私たちは全然ＯＫだから、その２人は隣ね！」


あっさり寝る場所決定。

ポカンとしてたら、茜・紫苑・菜々の３人が部屋に続々と入ってきた。


「失礼しまーす。あ、もしかして寝る場所決めてるの？私は真ん中がいい！」

「茜、ワガママ言わない！」

「え、私も・・・・・」

「菜々まで！？」

紫苑はお姉さんタイプ。

皆をまとめるからしっかりしてる。

でも、その分大変そうだよね。


「はいはい、じゃあその３人はここねー」

「やった、真ん中！」

「でも、何で真ん中にこだわるの？」

「え、だって夜に皆と話せないじゃん。」


え、茜、話すつもりだったの？

たしか寝る時間は１０時って決まってたよね。

ルール破ったらダメ！！！


「おい、彩。もしかしてルール破ったらダメとか思ってるだろ。」

マリン。

え、よくわかるね。

「彩って本当真面目。修学旅行なんだから夜は起きてるのが当たりまえだろ？」


は？

当たりまえじゃないでしょ！

っていうか次の日の朝だって早いんだから、早く寝なきゃ！

寝不足になってせっかくの修学旅行が台無しだよ？


でも・・・・起きていて、皆と話しているのは楽しそうかも・・・・・


「あっ、私たち、お風呂の時間だ！早く行こう！」


時間を見ると、お風呂に入る時間の５分前！

わっ！

私たちはバックを漁るかのように持ち物を準備し、急いでお風呂まで向かった。


何か・・・思ってたより、修学旅行って大変だね・・・・・・

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