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No.74 成功 ページ27

ママが作ってくれたお弁当を食べ終わりそうな頃、皆が元の場所に戻りに行っていた。

あ、そろそろ始まるかも。


私はまだあったご飯を口に入れ、呑み込み、急いで支度をする。



「あら、もう時間?でも、ちょっと待ってあげて。奈子、食べ終わってないのよ。」


奈子を見ると、ゆっくり自分のペースでご飯を食べていた。

やれやれ・・・・どんだけマイペースなんだか。


私は少しため息を吐き、奈子の腕を引っ張り、歩き出した。


なんか奈子が騒いでたけど、口の中にはまだご飯があったので何て言ってるか理解不能だった。



もう、こんなんで大人になれるの、この子は。

呆れながらも、奈子を1年生が座る場所に連れて行ってあげた。



そしてお昼の時間も終了。

また競技が始まる。


私たちが出る次の競技は・・・・・・・

組体操。



あれだけクラスで喧嘩して、問題になったくらい、命をかけてる競技。

成功させなくちゃ、絶対に。



私は組体操をする時間が来るまで、ずっと全身に力を入れていたような気がする。

それくらい、本気だった。


そしてついに出番。

私たちは靴と靴下を脱ぎ、入場門に向かった。

合図を確認してから、位置に着く。



『5・6年生による、組み立て体操です。』


放送委員の放送の後、音楽が流れる。

私たちは覚えた通り、しっかりと動く。


組体操は得点がもらえるものじゃない。

ただたに組体操を皆に見せるだけ。


でも、得点がもらえなくても、こんなに頑張るってことは、成功させたいって思ってるからだ。


一つ一つの技に集中する。

上に乗るときは、相手の気持ちを考え、乗る。


決めポーズをしっかりとし、安全に降りる。


その繰り返しが何度か続き、ついに大技がやってきた。



10人タワー。

これはすごく大変で危ない技だと思う。


土台を6人がつくり、3人が真ん中で上の人を支え、1人が皆の上に乗り、決めポーズ。


私は真ん中のポジションだった。

だから、上に乗る子を支えなければいけない。


足にぐっと力を入れ、上の子を落とさないように頑張る。


傍に先生がついてくれてるけど、大人だとしても万が一の時が不安だ。


だからこそ、私たちが頑張らなくちゃいけなかった。

3人でしっかりと肩を組み、上に乗る子を上げる。

そしてゆっくりと下げる。


どうやら成功したようだ。

周りの人たちは、私たちの技に大きな拍手をしてくれた。

私は満足だった。



そして組体操は終わった。

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設定タグ:探偵チームKZ事件ノート , 小学生 , 後編   
作品ジャンル:その他
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愛莉 - 続きがすごく気になります!! (2月2日 15時) (レス) @page32 id: abf6832c1a (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 続きみたいです! (2020年5月14日 14時) (レス) id: 9ecc4550ca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - はい、頑張ってください!応援してます! (2019年3月29日 18時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 彩さん» ありがとうございます!大好きだなんて言ってくれて嬉しいです。更新頑張ります! (2019年3月29日 18時) (レス) id: 75ace9b1e5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - このお話大好きです!、これからも頑張ってください! (2019年3月29日 17時) (レス) id: 8df2bc3d9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葉月 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mirukuzery/  
作成日時:2019年3月10日 19時

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