涙と笑顔は知っている【２】 (ページ28)

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６５、驚きの発言ページ28

次の日。

私は学校が終わると、急いで家に帰った。

制服から私服に着替える。

今日は動きやすいショートパンツを穿いていこう。

調査って何するかわからないから、動きやすいので行こうって思った。

そしてカーディガンを羽織り、バッグに事件ノートなどを詰め込み、黒木君との待ち合わせ場所にダッシュ！

って思ってたんだけど・・・・

ドアを開けると黒木君がいた。

え、待ち合わせ場所、ここじゃないよね。

黒「家に来てごめん。お母さんにお礼言いたくてさ。ほら、授業サボるの許してくれたんでしょ。」

あ、そうなの？

全然良かったのに。

偉いね、黒木君は。

マ「あ、黒木君！どうぞ、家に上がってちょうだい！」

いや、今からやることあるからっ！

黒「すみません、今日は用事があるのでまた今度に。彩さんの大切な勉強の時間を奪ってしまい、申し訳ございません。」

マ「いいのよ、そんなこと。いつもお世話になっているんだから。それに黒木君は成績が良いから、彩にも良い影響があると思うからいいのよ。いつでも家に来ていいからね。」

ママは黒木君にうっとり。

私にはこんなに優しくしないのに。

彩「じゃ、行ってきます。」

私は家を出て、黒木君についていく。

一体どこに向かってるんだろう。

着いた場所はオシャレな家だった。

そして黒木君はピーンポーン・・・と、音を鳴らす。

『はい。』

あ、執事さんかな。

黒「黒木です。」

『あぁ、貴和さん。どうぞお入りください。』

えっ！？

待って、黒木君と執事さん、知り合い！？

黒「知り合いなんだ。よくお邪魔させてもらってるよ。」

そうだったの！？

すごいなぁ。

さすが黒木君だね。

執事「お久しぶりですね、貴和さん。おや、そちらの御嬢さんはお知り合いですか？」

黒「どうも、お久しぶり。探偵チームを組んでいる仲間だよ。国語が得意で書記をしている。」

彩「立花彩ですっ。えと、希さんのクラスメイトです。お邪魔します。」

執事「まぁ、そうでしたか。よろしくお願いします。そういえば、今日は何の御用でしょうか。」

えっと・・・・

『希さんのことを調査しています。』、何て言ったらダメだし・・・

黒「今日は希さんのことについてお話したくて。」

え、はっきり言っていいの！？

執事「希お嬢様に何か？」

えっとぉ・・・・

黒「実は、この子がお宅の希さんに嫌がらせをされていたんです。」

私と執事さんは驚きっ！

黒木君っ！？