42話 ページ43
私はそっと箸を置き、あんずちゃんをチラ見する
さっきから一切目を合わせてくれない
こっちを向いても一切目が合わない
『あんずちゃん、私と目を合わせて』
いきなりの指示にあんずちゃんは少し戸惑う
でもしっかり目を見て伝えたいのだ
『あの時は本当すみませんでした...私よりもあんずちゃんの方が辛い思いをしてたに決まってるのにあんなこと言っちゃって...
逃げたのは私であんずちゃんは何も悪くないよ
......いやぁーあん時の私ぶん殴りたいね』
暗い雰囲気にならないように最後は冗談まじりで謝る
あんずちゃんは私から目をそらしてしまった
前髪で目が隠れる
手に持っている箸はプルプルと震えていた
やっぱり、許してくれないか...まだあんずちゃんと仲良くしたかったと後悔する
あんず「私もごめん…本当にごめんなさい。
私絶対触れちゃいけないこと触れちゃったってすごく後悔してあの時泣いちゃったの...
迷惑だったよね？さらにやらかしたな〜って思ったし、許してくれないなとも思った
でも今こうやって仲直りができてすごく嬉しい…本当にありがとう！
あー泣きそう...」
なぜか感謝された
あんずちゃんはニッコリと微笑み弁当を食べ始めた
あれほど悩んだのにあっさりと謝罪が終わった
なんだこれ、とぼーっとしてると、後10分しかないけど食べ終わるの？とあんずちゃんに言われた
『あ、いや…あ！これ前にあんずちゃんが言ってたやつ、作ったんだ。あんずちゃんも食べてみてよ』
まだ出会って少しぐらいにあんずちゃんから美味しい唐揚げの作り方を教えてもらった
話の話題になればと作って来た
あんず「そんな話もしたね〜取っていい？」
あんずちゃんは1番小さい唐揚げを遠慮がちに取って口に含む
すると目を輝かせ、口を手で押さえながら美味しいと言った
リアクション大きいとツッコミを入れても本当に！と言ってくる
久しぶりに褒められて戸惑った私は、口に入らないような唐揚げを口の中に入れてしまった
もちろん、口が動かせなくなったのは言うまでもない
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どんぐり拾いたい(プロフ) - ちぃさん» 凪砂ですね…訂正しました！すみません…教えてくれてありがとうございます！ (2019年10月30日 7時) (
レス) id: 58d6871c3e (このIDを非表示/違反報告)
ちぃ(プロフ) - 凪沙ってなっているんですけど、多分、凪砂では無いでしょうか…？ (2019年10月30日 1時) (レス) id: e94fd079ce (このIDを非表示/違反報告)
どんぐり拾いたい(プロフ) - わさまんさん» コメントありがとうございます！『とても好き』とか初めて言われました…すごく嬉しいです…本当にありがとうございます！ (2019年6月22日 23時) (レス) id: 58d6871c3e (このIDを非表示/違反報告)
わさまん(プロフ) - 初コメ失礼します、この作品とても好きです！！ゆっくりでも構わないので更新待ってます。応援してます！ (2019年6月17日 4時) (レス) id: 8f7fd3a04c (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - 凪沙...カッコ良かったよ笑シリアス雰囲気壊してくれてありがとうw決して浮気ではないけど、お前も可愛いなあ〜！ﾜｼﾜｼ (2019年5月31日 23時) (レス) id: 3bb4ad65c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：どんぐり拾いたい | 作成日時：2019年5月2日 12時
