第367話🦇楽しい夕食 ページ32
*ミラ side*
「「「「「「いただきまーーす！！！」」」」」」
無事に夕食のカレーが完成し、アタシは先生たちと共に食事を始めた。
「ん〜ッ、美味しい！！ ホンマにちゃんとした料理作れるんですねッ、ロビン先生！」
「そのロビン先生は、随分と疲れてるみたいだけど……」
アタシの右隣に座っているモモノキ先生の言う通り、ロビン先生はアタシの向かい側の席で意気消沈していた。
「ふい〜…料理初挑戦のミラさんが、少し暴走しちゃってねぇ……。それを押さえるのに苦労して……」
「ミ…ミラさんはまず、火の調節から覚えよう……？？ 危うく、カレーが爆発するところだったよ……？」
「え〜？ 強いほうが早くできると思っただけやのに〜」
珍しくか細い声で訴えかけてくるロビン先生を軽くあしらい、アタシはカレーを次々と頬張っていく。
「魔力の調節はピカイチって話なのに、料理となるとどうしてそうなるかねェ……？」
呆れたように苦笑いしてそうぼやくオズワール先生をよそに、ダリ先生が楽しそうに笑い出す。
「あのロビン先生がここまで振り回されるなんて！ カルエゴ先生が見てたら、きっとものすごーく上機嫌に嘲笑してただろうな〜」
その言葉を皮切りに、他の先生たちもゲラゲラと楽しそうに笑い始めた。
「も〜ッ、笑い事じゃないですよー！！」
ガバッと体を起こして声を上げるロビン先生に、アタシはケラケラと笑いながら告げる。
「でも、料理楽しかったです！ また付き合ってくれますか？ ロビン先生が頼りなんですよ〜ッ！」
チーノ先輩に
「そこまで言われちゃ仕方ないなァ〜！！ これからも、僕が指導してあげるよ！ あッ、“師匠”って呼んでくれてもいいよ!?」
「よッ、ロビン師匠〜！！」
この先生シャオロン並にチョロいわwwクソワロwww
「これは…ブルシェンコ先生が頭抱えるのもわかるな……」
顔を引きつらせながらそんなことを呟くオズワール先生に、近くの先生たちがみんな同意したことなんてアタシは気付かなかった。
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年9月11日 21時
