【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.8【魔入間】 (ページ16)

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第351話🦇少女の帰るべき場所ページ16

*ラッダァ side*

ブルシェンコ先生をはじめとし、駆けつけてきた教師陣のサポートを受けつつ、俺はミラと真正面からやり合っていた。

しかし、決定的な一撃は未だ与えられず。

「はー、キッツ……悪魔をここまで暴れさせられる薬とか、おっそろしいなぁ」

冷や汗を流しつつ顔を引きつらせ、まだまだ体力のあり余っているらしいミラを見据える。

「いやぁ〜…やっぱ、寄る年波には勝てねぇか……」

さすがに心が折れそうになってきたその時、どこからともなく聞き覚えのあるデカボイスが降りかかってきた。

「先生ーーーーーーーッ！！！！！！」

「その声……ロボロッ!? それに、我々師団(バトラ)の……！」

ロボロのデカボイスに顔を向けると、遠くからものすごい勢いで飛んでくる我々師団(バトラ)の面々が。

「なんかめっちゃ先生増えてる!? って、そんなツッコミしてる場合やあらへんな……！ラッダァ先生ッ、コレをミラに！！！」

必死の形相でシャオロンがぶん投げてきたソレを、反射的にキャッチする。

「注射器……？」

「ソレぶっ刺せば、ミラが元に戻りますッ！！お願いしますッ！！！」

「「「「「「お願いしますッ！！！！」」」」」」

全員に揃って頭を下げられ、一瞬状況も忘れてふはっと笑ってしまう。

なぁ、見えてるかミラ。お前……めちゃくちゃ愛されてんぞ。

さっさと元に戻って、大事なお仲間んとこ帰らねぇとな……いや、俺が帰してやるよ。

「……おう、任せとけ！」

注射器を握り締めて声を上げ、俺はミラに向かって駆け出した。