第255話🦇かわいいお客さん ページ16
*ミラ side*
「こんちはー……っと、ショッピ先輩だけですか？」
少し遅れて
「わ〜！！
ショッピ先輩の手には、小さな黒
「どないしたんですこの子？」
「実は…僕らがここ来た時には、すでに居て……」
「はぇ〜、迷い込んじゃったんですねぇ。随分弱ってるみたいやなぁ……」
警戒させないよう、優しく撫でてみる。……うん、かわええな。
「必要な物は、他のメンバーが持ってきてくれるんで……よかったらミラさん、僕の代わりに面倒見てやってください」
「さてはショッピ先輩、めんどくさがってるやろ」
ま、
しかしその間際……
そのことに気付き、ショッピ先輩はピタリと動きを止める。
「あらまぁ……これもしかしてショッピ先輩、懐かれちゃいました？」
そう言ってやると、ショッピ先輩は満更でもなさそうに腕の中の
「……面倒、やっぱ先輩が見てます？」
「……まぁ、少しの間だけですし」
あ、これは先輩も
「んふふっ……先輩って、意外とかわいいもの好きなんですねぇ」
「かわいけりゃ何でもええわけやないですからね。まぁ、ミラさんのことはかわいいと思った上で好きなんですけど」
「おっとぉ、どさくさに紛れて大胆な告白すなぁ」
アタシたちの何とも言えない会話を、
「ところで……今日はなんで遅れたんですか？」
「そりゃあもちろん、ブルシェンコ先生のお説教☆」
「……懲りませんねぇ、アナタも」
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年8月22日 9時
