第201話🦇湧き上がる独占欲 ページ10
*ショッピ side*
「コレがサーカスッ……！！ アタシッ、見るの初めてですわ！！」
魔獣
興奮のあまり、俺たちの手を離して前のほうへ行ってしまっていたが、それすらももはやかわいらしいので良しとしよう。
「いや〜、１年共もアホやな〜！ 大衆向けの誘惑なんかに惑わされて、ミラさんと久々に過ごせる機会をみすみす逃すなんて！」
「ホンマそれな。ま、俺らとしてはありがたかったけど」
ミラさんの姿をビデオカメラで撮りながら、俺はチーノとそんな会話をする。
そうこうしている間に、サーカスはいったん終了したようで。
「あ〜ッ、サイッコーやった！！ さっきの見ました!? でっかい魔獣が器用に芸こなして！！ 失敗するかもしれへんハラハラ感も合わせて、ホンッマ刺激的やったわ……♡」
こちらに戻ってきたミラさんは、興奮冷めやらぬ様子で俺たちに語りかけてきた。
恍惚とした表情を浮かべて感想を述べるミラさんを見ているだけで、俺もチーノも幸せな気持ちに
「それじゃ、次はどこに＿＿＿」
ミラさんが言いかけたその時、不意に着信音が鳴り響いた。
「あ、シャオロンからや。やっとサキュバス
ス魔ホを取り出してミラさんがそう言った瞬間―――俺は反射的に、彼女がス魔ホを持っている手を握り締めた。
「え……ショッピ先輩？」
「……行かんといて」
彼女の手を握る力を強め、心の底から懇願する。
……嫌や、邪魔されたくない。もっと彼女と一緒に居たい。
「……わかりました」
あっけらかんと答えた彼女は、そのままプチッと着信を切ってしまった。
「デートに誘ったんはアタシやし、最後まで付き合ってもらいますで！」
ニヒッと悪戯っぽく笑うその顔に、当然のごとくキュンとしてしまう。
「あ、でもシャオさんたちにメッセージだけ送っときますわ。ちょいと待っといてください」
そう言ってス魔ホを操作し始めるミラさんに聞こえぬよう、チーノが俺に
「よくやった」
「おう」
ミラさんに気付かれぬよう、俺たちはグッと親指を立て合うのだった。
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わらび - レッツゴー怪奇団・・・？ (2023年1月30日 15時) (
レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます！ 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀｀*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます！これからも読ませていただきます！ (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます！！ いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀｀*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます！応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空文 晴霧 | 作成日時：2022年8月8日 18時
