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第233話🦇出会って秒で殺し合い ページ42

*ロボロ side*

「たくッ……無駄な時間使ってしもたわ」

絡んできた筋肉格闘師団(バトラ)の連中を軽くあしらい、次なる師団(バトラ)の見学に行くため歩き出そうとする。

しかし、それは叶わなかった。

「おにーさん、ちょっとええです?」

「……はい?」

背後から声をかけられて振り向き、俺はギョッとした。

「えッ……!! シュ、シュピーゲルのご令嬢ッ……!?」

「あッ、アタシのこと知ってくれてるんや? 嬉しいわ〜♪」

な、なんでこんな…大の有名悪魔であり問題児と噂される悪魔(ヒト)に声かけられるんや……!?

「いや〜、見てましたでさっきの! 自分よりデッカイ相手に臆さず、バッタバッタと()ぎ倒すお姿! アタシ感激しましたわ!」

「え……? あ、あぁ…それはどうも……」

ま…まぁ、女性に褒められるんは悪い気せんな……?

「そこで1つ、お願いがあるんやけども〜……」

「お、お願い?」

俺が聞き返すと―――突然、彼女の背後に無数の鏡が現れた。

「……え??」

「よかったら……―――アタシと殺り合ってくださいな☆」

「……………は???」

状況を理解する時間も与えられず、無数の鏡が一斉に襲いかかってくる。

「どわぁ!?!?!? ちょちょちょッ、どういうつもりやねん!?!?」

「いや〜、強い悪魔を見ると血が騒ぐといいますか?w」

必死に鏡を避けながら、俺はほんの少し浮かれていた自分を後悔する。

あ〜ッ、そうや!! この令嬢は、問題児(・・・)なんやった!!!

初対面でいきなり殺し合い誘ってくるとか、イカレとるやろッ……!!

「クッソ……!!」

背後から迫ってきていた鏡をギリギリのところで回し蹴りで壊し、なんとか防ぐ。

「ええなぁその身のこなし……!! これは楽しめそうやわ!!」

「俺は全ッ然楽しくないわアホーーー!!!!!」

俺の大声も聞こえていないかのように、彼女は鏡の猛攻を決して止めなかった。

第234話🦇逃げるんだよ〜☆→←第232話🦇大番狂わせ



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わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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