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第232話🦇大番狂わせ ページ41

*ミラ side*

師団(バトラ)披露(パーティー)の余韻も徐々に薄れつつ、またいつもの日常が戻ってきた。

そんなある日の放課後、アタシは少し遅れて師団(バトラ)室へと向かっていた。

え? 遅れた理由? もちろん、ブルシェンコ先生からのお説教☆←

さーて、今日の我々師団(バトラ)ではどんなおもろいことが待ってるのか……ん?

ふと前方の生徒たちに気付き、アタシは足を止める。

何やら異様にガタイの良い男子生徒数人が、かなり小柄な1人の男子生徒を取り囲んでいたのだ。

なんとなくトラブルの匂いを感じ、アタシは面白さ見たさでこっそりその様子を観察する。

「よーう、お前まだ師団(バトラ)に所属できてないのかァ?」

「ま、オレらの師団(バトラ)追い出されたくらいだしなァ。しょうがねーか!!」

……なんやアイツら、クッソつまらん絡み方しやがって。

一気に気持ちが()え、アタシはその退屈悪魔共に一発お見舞いしてやろうと(ミラー)を構える。

「なァおい、聞こえてんのかおチビちゃんよォ!!」

殴りかかろうとした1人に目がけ、鏡の刃を放とうとした―――その時だった。


「―――アァ゛? 今、何て言うた?」


そう口を開くと同時に、小柄な男子生徒は―――相手の顔面に、容赦無く膝蹴りをくらわせていた。

「……え」

突然の反撃を目の当たりにして呆然とするアタシをよそに、その生徒は次々と周りのヤツらを投げたり蹴ったりして()ぎ倒していく。

「自分より小さい相手にイキってんとちゃうぞ、木偶(でく)の坊共!!」

全員を地に伏せさせて言い放った彼を見つめ……アタシは、ゾクゾクと身を震わせながら口角をつり上げた。

圧倒的体格差があるにもかかわらず、あんなにも容赦無く相手をぶちのめしてしまうなんて…めっっっちゃ強いやん……!?!?

「あはっ…新しい遊び相手、見〜つけたぁ……♪」

興奮冷めやらぬまま、アタシは彼の元へと向かった。

第233話🦇出会って秒で殺し合い→←第231話🦇秘密共有の仲



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わらび - レッツゴー怪奇団・・・? (2023年1月30日 15時) (レス) @page11 id: f5229e680c (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ルリさん» ありがとうございます! 引き続き、ぜひぜひ楽しんでください(*´∀`*) (2022年8月16日 15時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ルリ - 続編おめでとうございます!これからも読ませていただきます! (2022年8月16日 14時) (レス) @page29 id: ff4aa6de6f (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - ぺぺさん» ありがとうございます!! いかにオリ主ちゃんと原作ストーリーを上手く絡めるか、めちゃくちゃ悩んでひねり出してるのでそう言っていただけてすごく嬉しいです(*´∀`*) (2022年8月8日 23時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぺぺ - 続編おめでとうございます!!いつも話の作り方上手ですごいです…✨️これからも楽しみにしてます!応援してます!! (2022年8月8日 21時) (レス) @page2 id: c8549fa0cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年8月8日 18時

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