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第152話🦇姿の見えないあの子 ページ9

*チーノ side*

師団(バトラ)見学に行っていた1年共が無事に我々師団(バトラ)に戻ってきてくれたことをショッピと共に喜び合う中、シャオロンさんが師団(バトラ)室内を見渡して口を開く。

「あれ? ミラは来てへんの?」

その口から出された彼女の名前に、俺とショッピはピシッと体を硬直させた。

「もしかして、俺らみたいに師団(バトラ)見学行ったんやろか?」

「というかそもそも、ミラって我々師団(バトラ)に入団してへんのやろ? どっか別の師団(バトラ)入ったんちゃうん」

トントンさんの発言に対して言葉を返したゾムさんに、他の1年共はハッとした。

「た、確かに……入団届け出してるとこ、見てへんな?」

「そッ、そうなんか2人とも!? ミラちゃんから入団届け受け取ってへんの!?」

詰め寄ってくる大先生に、俺とショッピはうつむく。

「……はい。団長からも、彼女が入団したという話は一切ありません」

ショッピの返答を聞き、全員の表情に影が差した。

「……まぁ、彼女が気に入った師団(バトラ)に入るのが一番やからな」

重々しくもすんなりと事実を受け入れたトントンさんに続き、ゾムさんも意外にも明るく告げる。

「せやせや! それに、師団(バトラ)は違ってもどうせクラスは一緒やし! また遊べるって!」

「いや、俺らはそれでええかもしれんけど……」

シャオロンさんの哀れむような視線が俺たちに突き刺さり、余計に気分が沈んでしまう。

「あ、そっか……お前らは学年も違うから、この師団(バトラ)が無かったらミラと接点無くなるんやな!」

「「う゛ッ……!!」」

全く悪びれる様子無く言い放たれたゾムさんの一言に、俺とショッピは多大なダメージを受けてその場に倒れ込む。

「まぁまぁ、そんなに落ち込まんでも…お前らの分まで、僕がミラちゃんを幸せにしてやるからさ……☆」

勝ち誇ったような顔でグッと親指を立てる大先生の顔面に、俺とショッピは重いストレートを入れてやった。

「調子乗らんとってくださいこの浮気クズ野郎」

「お前みたいな奴が彼女を幸せにできるかー!!!」

「ちょちょちょッ、いったん落ち着けって!」

暴れ狂う俺とショッピを、大先生以外の1年共が押さえ込む中―――不意に、師団(バトラ)室のドアが開かれた。

第153話🦇楽しくなりそうな予感→←第151話🦇野望未満の夢



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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!! そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…!!! そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです!!!!この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…!!!! (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…!!! 喜んでいただけて何よりです!! (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
- オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…!!!(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年7月18日 13時

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