第152話🦇姿の見えないあの子 ページ9
*チーノ side*
「あれ? ミラは来てへんの?」
その口から出された彼女の名前に、俺とショッピはピシッと体を硬直させた。
「もしかして、俺らみたいに
「というかそもそも、ミラって我々
トントンさんの発言に対して言葉を返したゾムさんに、他の1年共はハッとした。
「た、確かに……入団届け出してるとこ、見てへんな?」
「そッ、そうなんか2人とも!? ミラちゃんから入団届け受け取ってへんの!?」
詰め寄ってくる大先生に、俺とショッピはうつむく。
「……はい。団長からも、彼女が入団したという話は一切ありません」
ショッピの返答を聞き、全員の表情に影が差した。
「……まぁ、彼女が気に入った
重々しくもすんなりと事実を受け入れたトントンさんに続き、ゾムさんも意外にも明るく告げる。
「せやせや! それに、
「いや、俺らはそれでええかもしれんけど……」
シャオロンさんの哀れむような視線が俺たちに突き刺さり、余計に気分が沈んでしまう。
「あ、そっか……お前らは学年も違うから、この
「「う゛ッ……!!」」
全く悪びれる様子無く言い放たれたゾムさんの一言に、俺とショッピは多大なダメージを受けてその場に倒れ込む。
「まぁまぁ、そんなに落ち込まんでも…お前らの分まで、僕がミラちゃんを幸せにしてやるからさ……☆」
勝ち誇ったような顔でグッと親指を立てる大先生の顔面に、俺とショッピは重いストレートを入れてやった。
「調子乗らんとってくださいこの浮気クズ野郎」
「お前みたいな奴が彼女を幸せにできるかー!!!」
「ちょちょちょッ、いったん落ち着けって!」
暴れ狂う俺とショッピを、大先生以外の1年共が押さえ込む中―――不意に、
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空文 晴霧(プロフ) - くろほたるさん» こちらこそ素敵な感想ありがとうございます!! そうなんです、一方的じゃなくて互いに大きな存在となってるんですよ…!!! そう言っていただけると、頑張ってオリジナルストーリーを書き上げた甲斐があります(*´ ˘ `*) (5月21日 7時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
くろほたる(プロフ) - お互いがお互いを無意識に救いあっている💣🪞がなにより愛おしいです!!!!この絡みでオリジナルストーリーを作って頂き本当にありがとうございます…!!!! (5月21日 6時) (レス) id: 917d162833 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - 暁さん» 私もそう思いながら書きました…!!! 喜んでいただけて何よりです!! (2023年3月30日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
暁 - オうふっ...ゾムさんとの絡みてえてえ...っ! (2023年3月30日 13時) (レス) @page20 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - すずねこさん» かわいいですよね…!!!(激しく同意) (2022年11月26日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年7月18日 13時