第458話🦇ガセネタ乙 ページ29
*ミラ side*
「はい、では授業を始めます……」
イルマ軍をまとめて抱き締めた状態で、シチロウ先生は授業に入った。
「ねー、せんせ〜。イルマたちばっか撫でられてずるいですー。アタシも撫ーでて♪」
イルマたちに覆い被さる形でシチロウ先生の胸に飛び込むと、シチロウ先生は苦笑してアタシの頭を撫でてくれた。
「本当に君は甘えん坊だなぁ。けど、授業はちゃんと聞いててね?」
「わかってますって!」
そんなこんなでアタシたち4人を順番に撫でつつ、シチロウ先生は講義を開始した。
「魔歴において空想生物は、数多く登場する。空想生物学は思い込みの学問だ。魔界には未踏の地も多く、きっと新種もいるはず……」
話している間に、イルマたち3人は
「ほら、ミラさんもそろそろ席に着こうね」
「はーい」
「あの___」
「空想生物は何を食べるかって!?」
「え!?」
何か言いかけたイルマのほうをグリンッと向いてその言葉を遮り、シチロウ先生はノリノリで講義を進めていく。
そんな中、イルマが青ざめた顔でボソリと呟いた。
「生徒のみんなが逃げたのって……」
イルマのその言葉を聞き、アリスも同じく青ざめた顔をしてコクコクと頷いた。
「バラム先生の“
アリスの言葉が聞こえていたらしいアタシの隣の生徒が、コソッと耳打ちしてくる。
「それさ……触るのはソイツが実験に使えるか
その生徒の話を聞いてイルマは怯えていたが、アタシにとってはもはや何の面白みも無いガセネタだった。
「そんな先生とあんなに親しげに接せるなんて……すごいね、ミラさん」
「別にすごくないで? だってあの
「そ、そうなの……?」
そんな会話をしているうちに、シチロウ先生の講義内容は別路線に変わっていた。
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時