第457話🦇逆さま先生 ページ28
*ミラ side*
「あれっ、ミラさん!?」
振り向くとそこには、イルマ、アリス、クララのお馴染み仲良しトリオが立っていた。
「うげッ……」
「わーッ!! ミラミラだー!!」
「もしかして、ミラさんも魔歴の授業受けに来たの?」
三者三様の反応を受けつつ、アタシはイルマの問いかけに答えてやる。
「せやで。けど、担当のダリ先生が悪周期で休んでるらしくてなぁ。代わりに、シチロウ先生が授業やるんやって」
「シチロウ先生……? ハッ、もしやバラム先生か……!? やけに教室が空いていると思ったが、そういうことか……!」
サアッと顔を青ざめさせるアリスをよそに、イルマがカバンから1冊の教科書を取り出す。
「バラム、って……僕が100点取った問題集の著者だ!」
イルマが持っていたのは、空想生物学の問題集で。
「へー、100点やったん? すごいやん!」
「えへへ、それほどでも……」
満更でもなさそうにはにかむイルマに、アリスが恐る恐るといった様子で口を開く。
「あ、あの……イルマ様。バラム先生は、少し特殊でして…わッ、我々も今回はやめておきますか……?」
「えー? もしかしてアリスちゃん、先生が怖いん?w」
「その不愉快な呼び方やめんか!!!」
茶化すアタシに怒鳴るアリスに、イルマは慌てて声をかけた。
「ア、アズくん! 大丈夫だよ! せっかく来たんだし、僕バラム先生の授業受けてみた___」
言っている途中でイルマの体が宙に引っ張られ、そのまま上っていく。
その先を見てみると……
「やっほーシチロウ先生! アタシも授業受けに来ましたよー!」
アタシの声に気付いたシチロウ先生は、イルマを抱き締めたまま顔をこちらに向ける。
「やぁ、ミラさん。来てくれてありがとう」
シチロウ先生と穏やかなやり取りをするアタシを、アリスは青ざめた顔で、クララはよくわかっていないように見守っていた。
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空文 晴霧(プロフ) - 天村 樹さん» んー、光線ではなく物理で攻撃してますね。すっごい雑に説明すると、鏡そのものを物が切れる程度に強化して操ってるって感じです。…伝わりますかねこれ(説明下手) (7月25日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
天村 樹(プロフ) - すみません。 鏡の刃って光線のようなものですか、 それともガラスが変形しているのでしょうか 説明を読み忘れていたらすいません。 (7月25日 20時) (レス) @page41 id: 820ea18d0a (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - るい酸性さん» いつもありがとうございます!! 悪周期、いずれ書けたらとは思ってるんですが…ちょっと他の悪魔とは違う感じにできればなぁと考えております。機会があればお披露目したいですね(*´∀`*) (2022年10月14日 6時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
るい酸性(プロフ) - ミラさんの悪周期が気になってしまったこの頃です。。いつも読んでます!! (2022年10月14日 3時) (レス) @page17 id: 825df6404c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2022年10月5日 21時