純愛、してみるか？【鬼道有人】

純愛２３ ページ27

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ｺﾝｺﾝ



｢！はーい｣



一方的に私が緊張しつつも、鬼道先輩が気を回して話題を振ってくれたお陰で、朝の仕事は無事に完了


キリのいいタイミングでノック音がして、入ってきたのは春奈ちゃんだった



｢失礼します！Aちゃんもお兄ちゃんも、朝からお疲れ様！｣


｢あぁ。朝練はどうだった｣


｢特に問題なし！皆調子良さそうだよ｣


｢ごめんね春奈ちゃん…部活には凄く行きたいんだけど、なかなか終わらなくて｣


｢あはは、わかってる！無理しなくて大丈夫だよ｣



そう言ってまるで向日葵のような笑顔をする春奈ちゃん……うん、かわいい。


どうやらわざわざ呼びに来てくれたようだったので、先輩には申し訳なかったけどお先に生徒会室を後にすることにした



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｢どう？順調に進んでる？｣


｢まぁまぁ…かな。ほんとに、鬼道先輩には頼りっぱなしだよ………｣


｢ふふ、お兄ちゃんしっかりしてるからね｣




鬼道先輩の名前を口に出すと、嬉しそうに笑う春奈ちゃん


……お互いに信頼し合ってる兄妹なんだろうな。




｢実は、お兄ちゃんとは今も離れて暮らしてるんだけどね｣


｢！そうだよね、苗字が違うし……あっ｣




咄嗟に口を塞ぐと気にしないで、と笑う


鬼道先輩に春奈ちゃんのことを初めて聞いた時に、何か事情があるんだろうなとは思っていたけど。




｢私、勘違いしてて。お兄ちゃんに怒っちゃったことがあったの｣


｢そう…なんだ｣


｢でもね、お兄ちゃんは私のために一生懸命サッカーをしてくれてたの。それ聞いて、びっくりしちゃって……｣




とにかく、今はこうして一緒に元通りの兄妹として話せることが嬉しいかな、って。




｢…ごめん！勝手にぺらぺら喋って｣


｢いいのいいの！……いいなぁ、私兄弟いないからさ｣


｢一人っ子？｣


｢うん。小さい頃に、それこそ私を妹みたいに可愛がってくれていた人はいるけど｣


｢そうなんだ…！いい人だね｣


｢うん。…きっと、春奈ちゃんも知ってる人だよ｣


｢え！？うーん、誰だろう…｣


｢ふふ。意外な人かもね｣




そういえば、あの後何してるんだろうな


幼馴染とも言える間柄だけど、もう頻繁には会わなくなったし。




元気にしてるかな………





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のちのちのキーキャラです(；´Д｀)
原作キャラですよ！

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