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百七十九話 ページ30

荷車から降り、既に城の正門の前に立っているテヒョン達の元へ向かう。






…いよいよだ。


ここに来る途中城下町を通ってきたけれど、そこに以前までの活気はなくて。

私達がこの国を離れてる間に、一体どれだけのことがあったのだろうと胸が痛くなった。









「一体、何の騒ぎだ!」








JM「!姫様、あれって…」





突然現れた私達に困った門番が呼んできた男にはとても見覚えがあった。

怪訝そうな顔をして現れたのは、ハン家の長男様だ。


JM「スンヒ…あいつほんと、どこにでも現れますね。」


うんざりしたようにつぶやくジミンに頷いて返す。

それはそうと、彼は私達三人の顔をよく知っているはずだから、見つからないように気をつけなければ。

ジミンと共に列の後ろに下がろうとして、あることに気がつく。





「「…ジョングクどこいった?」」


















TH「こんにちは。皇后のところまで案内してもらえる?」

SH「馬鹿なことを。
何者か知らんが、誰の許可あってこんなところまで押しかけてきている?」

JK「許可が下りなかったからわざわざこんなところまで押しかけてるんですよ。」


私達の心配をよそに、堂々とスンヒに喧嘩を売るジョングクに、ジミンと二人目玉が飛び出る。




JM「あいつ、馬鹿!顔知られてるのに…!」




以前の事を忘れてしまっているのか、テヒョンの横に出てスンヒに対峙するジョングク。




SH「!!なんだと!怪しいやつらめ!
お前達、こいつらを取り押さえろ!」



スンヒが言うや否や衛兵達が城から出てきて、一斉にテヒョン達の周りを取り囲む。



『お怒りのようだけどジョングクだってことは気づいてないみたいね。』

JM「あいつ、本物の馬鹿だな。」



とはいえ、私達は城の兵に完全に包囲されている状態。

せめてもっと話が通じる人間が出てきてくれていたらと、頭を抱える。





SH「ったく、ただでさえ隣国とのいざこざで場内が
殺気立っているというのに…。
まぁでも、この辺で曲者を捕らえたと皇后に恩を
売っとくのも悪くないかもしれないな。」




なにやらぶつぶつとつぶやいていたスンヒは、テヒョンに向けて、越に差していた剣を抜く。




SH「お前も時機が悪い時に来た。
今この城は厳戒体制で、お前みたいな素性の知れないものは門前払いなんだ…よ!?」




スンヒが言い切る前に、キンと鉄をはじくような音が響いた。




SH「な、なんだ!?」

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設定タグ:BTS , 防弾少年団 , 韓ドラ   
作品ジャンル:恋愛
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d2y - 色々な作品を物色し見てはこの作品に戻り、、を繰り返し4周しました!とてもとても素敵な作品で、大好きです!もちろんbtsは最高ですが彼ら抜きでも良いと感じられる物語でした。ミロ様、いつも楽しい時間をありがとうございます!これからもずっと応援してます! (1月11日 12時) (レス) @page50 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
はんだごて - 少し間を空けて2周しましたが、何度でも読みたい作品でした!!本当にお金出して見たくてせめてWiFi切りました!!!形に残してほしいほど貴方には才能があると思います。とても素敵な作品をありがとうございます!ずっとずっと応援してます無理なさらずご自愛ください (2022年9月15日 12時) (レス) @page50 id: 95ed82d62c (このIDを非表示/違反報告)
ソヨン - もう大好き過ぎます(;ω;)今回もたっぷり泣かせてもらいました! (2022年4月13日 16時) (レス) @page50 id: bd4a77815f (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ泣いた。ありがとう。 (2022年2月20日 18時) (レス) @page50 id: 99b69b2f94 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃもち - ジミンちゃんが切なすぎます。。。。涙が。。。。素敵なお話でした👏🏻💫 (2021年12月24日 16時) (レス) @page50 id: 2a9c6ecc5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミロ | 作成日時:2019年8月17日 22時

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