百七十八話 ページ29
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TH「…すごく久しぶりに感じる。」
『私もだよ。』
テヒョンの国を出て二日が経ち、やっと見えてきた懐かしい城に、少しずつ故郷に戻ってきた実感が湧く。
『結局テヒョンを巻き込んでしまったね。』
TH「ううん、俺もソクジン皇子には借りを返さなきゃいけなかったし。」
女官を捕らえたものの、おそらくお尋ね者となっている私とジョングクが、どうやって城に入り込むかの作戦を練っている時に、協力を申し出てくれたのがテヒョンだった。
彼が、第三皇子として私達の国に交渉を持ちかけてくれることになったのだ。
とはいえ、何度話し合いの場を設けようとしても断り続けるので、さすがに直接国に出向いて門前払されることはないだろうと、現在強行突破に出ている。
ジミンとジョングクと私は兵士に紛れて、テヒョンと共に城の中枢まで行き、そこで女官に全てのことを話させる手はずだ。
『上手く行くといいな。』
TH「だいじょうぶ。きっと全部うまくいくよ。」
『…ありがとね、ここまで来れたのもテヒョンのおかげだよ。』
TH「いいよ。
…だって、ともだちでしょ？」
『！
うん、そうだね。』
こうして、今でも友達だと言ってくれるテヒョンには、感謝の気持ちしかない。
『失礼するわね。』
「…っ、
姫様…！」
女官が囚われている荷車に乗り込むと、縄で縛られた彼女が驚いたように私の顔を見る。
『もうすぐで、城に到着するわ。
そこであなたには全て正直に話してもらう。』
「…嫌だと言えば？」
JM「拒否権なんて無いよ。」
『…ジミン、』
私に続いて乗ってきたジミンに、女官は顔を真っ青にする。
JM「お前のせいで、姫様がどれだけ苦しんだと思ってるの？
本当なら今すぐ…」
『ジミン。』
冷たい目で女官を見下ろすジミンの手を、ぎゅっと握る。
『あなた、名前はなんて言うの？』
「…ナユンです。」
『ナユン。年は？私と変わらなく見えるけれど。』
NY「十八です。
…、姫様は、私を恨んでいないのですか？」
『…そうね。
確かに、あなたのしたことで大変な目にあったのは事実だけれど。
でも、あなたも命令されてやったんでしょ？』
NY「…」
『断れないわよね？
…だから、あなたの身を守るためにも、本当のことを話して欲しいの。』
NY「私は…、」
ナユンが何か話しかけたところで、荷車が止まった。
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d2y - 色々な作品を物色し見てはこの作品に戻り、、を繰り返し４周しました！とてもとても素敵な作品で、大好きです！もちろんbtsは最高ですが彼ら抜きでも良いと感じられる物語でした。ミロ様、いつも楽しい時間をありがとうございます！これからもずっと応援してます！ (1月11日 12時) (
レス) @page50 id: 9d014a95bc (このIDを非表示/違反報告)
はんだごて - 少し間を空けて２周しましたが、何度でも読みたい作品でした！！本当にお金出して見たくてせめてWiFi切りました！！！形に残してほしいほど貴方には才能があると思います。とても素敵な作品をありがとうございます！ずっとずっと応援してます無理なさらずご自愛ください (2022年9月15日 12時) (レス) @page50 id: 95ed82d62c (このIDを非表示/違反報告)
ソヨン - もう大好き過ぎます(；ω；)今回もたっぷり泣かせてもらいました！ (2022年4月13日 16時) (レス) @page50 id: bd4a77815f (このIDを非表示/違反報告)
あられ - めっちゃ泣いた。ありがとう。 (2022年2月20日 18時) (レス) @page50 id: 99b69b2f94 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃもち - ジミンちゃんが切なすぎます。。。。涙が。。。。素敵なお話でした👏🏻💫 (2021年12月24日 16時) (レス) @page50 id: 2a9c6ecc5b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2019年8月17日 22時
