二十七話 ページ27
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SJ「ねぇーもう、そんな怒らないでよ…。」
『これが怒らずにいられますか!』
誕生祭が終わった翌日、居ても立っても居られなかった私は、さっそく兄様の部屋へ行き、1日溜め込んだ怒りをぶちまけた。
『2人が任命されること、なんで、当事者の私が聞いてないのよ!』
SJ「だから、それはごめんって。でも自然な流れだろ?お前だって、そのためにジョングクを連れてきたようなもんじゃんか!」
『それは…
そうだけど。』
SJ「だろ?」
『でも、ダメなの!!2人はダメ!』
SJ「なんでだよー。とにかく、今更取り消しなんて無理だよ。
…お願いだからもう寝かしてくれよ。兄さん昨日も貴族達に付き合って朝まで飲んでたんだ。頭痛い…。」
『もう、いい!私が直接2人に行ってくる!』
SJ「何を?あ、A!?どこに行くんだよ!」
『うるさい!飲んだくれ!』
最後の方は、ちょっとかわいそうになってしまったけれど、それでもやっぱり気持ちがおさまらない。
勢いのままに、まずジョングクの屋敷を目指す。
なんとかして2人を説得しないと。
そう、張り切って家の前まで来たのはいいものの…
「ジョングク様ー!!」
「出てらしてー!」
「「キャーーーー!!」」
『…嘘。』
彼の家の前に集まる、貴族の娘達の群れに、驚きのあまりぽかんと口を開く。
MS「姫様、どうされました?…おや?」
『ミ、ミンソク…。あれは一体…?』
ちょうど帰ってきたミンソクに尋ねると、彼も驚いた顔をする。
MS「朝より多くなってますねぇ。」
『朝からなの!?』
MS「どうも昨日のあの子の姫様への贈り物が、娘達のお気に召したようで。」
『はぁ…。』
まぁ…そうよね。
たしかに昨日のジョングクは、とても素敵だったから…。
MS「あれ、寄ってかれないんですか?」
『後にするわ。』
元来た道をとぼとぼと歩く。
だって、私があの中に入っていったら、あの子達が盛り下がってしまうでしょ?
あんなに楽しそうな顔見ちゃったら、邪魔できないじゃない。
「こりゃまた、辛気臭い顔してますねぇ。」
突然、どこからか声をかけられて、足を止める。
『…ユンギ。』
たるそーな声の正体は、城の庭に植えられた木の影で横になっている、やけに色の白い男だった。
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ミロ(プロフ) - TENNさん» TENN様 実は…暁のヨナ大好きです(^^)おそらくめちゃくちゃ影響受けてるし参考にしてます!( ; ; )ヨナみたいなファンタジー要素がないのでこの先違ってきちゃうのですが…、楽しんでいただけると嬉しいです(^人^)わー、テンションあがっちゃいました(笑) (2019年10月30日 8時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
TENN - もしかして暁のヨナ読まれてますか?読んでいて通ずる所があったのでもしかして、と思ったんですが(´-`).。oO私も宮廷物?の話が好きなのですごく面白く読ませて貰ってます(*^^*) (2019年10月30日 2時) (レス) id: 8a45b3191e (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - Agust dさん» わ!投票ありがとうございます!(´;ω;`)この主人公はいい子にしよういい子にしようと気をつけたので、そう言っていただけて嬉しいです(o^^o)ユンギペンなのですね!素敵なお名前だと思っておりました!ちょこちょこ登場ですが、このお話のユンちゃん気に入ってます笑 (2019年10月21日 21時) (レス) id: 5bc7eaedbd (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - ちょうど300票目を入れさせていただきました。 姫のような純粋無垢の女性は素敵で憧れます! 誰とくっつくのかが楽しみです♪ ユンギペンなのでユンギとの絡みも楽しみに読んでいこうと思います! (2019年10月21日 13時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - ムンバイさん» ムンバイ様 えーー!?!?嬉しすぎます…!!震えながら更新してるので、本当に励まされます…!!ありがとうございます!( ; ; ) (2019年2月23日 21時) (レス) id: e396746b53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミロ | 作成日時:2019年2月14日 23時