それぞれの物語 ページ17
『何？』
JM「なんでもないよ」
私の肩から顔をあげ、にこっととろけるような甘い笑みを浮かべるジミンにちょっとだけドキッとしてしまった。耐性ない人だったら一発でクラッとしてしまっていたと思う。
JM「俺はもう大丈夫だよ」
『本当？』
JM「うん。だから皆のとこ戻ろ」
『…うん！』
ジミンの一つ前の恋のこと、詳しい話は聞いていない。
だけど、こんなに優しくてかっこいい男をふってしまうなんてあの女の子は惜しいことをしたと思う。
だけど、あの彼女にも彼女だけの物語があって、その物語のヒーローは残念なことにジミンじゃなかったんだ。誰も悪くない。
ジミンも、次に出てくるヒロインと今度は幸せになれるといいな。
ジミンの物語が、次はちょっとないくらいのハッピーエンドを迎えられたらいい。
『ジョングク君！』
さっきの場所に戻るとソクジン先輩はもういなくて、ぽつんと一人立ち尽くしていたジョングク君の姿に、悪いことをしてしまったと慌てて駆け寄った。
JM「どうしたの？テヒョン達は？」
JK「いるけど…ほら、あれ」
ジョングク君の視線の先には、たくさんの生徒たちに囲まれるテヒョン君とチェウォンの姿があった。そうか、二人は一躍時の人。
『人気者だ…』
JM「どうする？落ち着くまで待つ？」
JK「もうずっとこの状態だけど」
『えー、なら…、攫う！』
JM「は？」
ぎゅうぎゅうの人たちの中へダイブし、二人の元へと泳いでいく。
今日は文化祭だもん。二人だって楽しまなくちゃ！
だけど、途中でどうしても進めなくなって、おーいって手を振ってみるけれどチェウォンもテヒョン君も気づかなくって。
だめかーって油断した瞬間にポイッと外へとはじき出されてしまった。とほほ
JK「…何してんの」
『ジョングク君。無力な私を笑ってくれよ』
JK「うん。見てる方は面白かったよ」
ぺしゃんと地面に座り込んだ私の隣にしゃがみ、口元を手の甲で隠してるところを見ると本当に笑ってるみたい。ひどいな！
『チェウォンとテヒョン君は私達の友達なのに』
JK「うん」
『今日は文化祭なのに』
JK「そうだね」
『私結構独占欲強かったみたい！』
JK「ははっ」
ははって。
今の私、心狭いでしょ？
呆れられちゃうかも。
JK「大丈夫だよ」
『え？』
JK「二人のことが大好きだって気持ちしか伝わってこないよ」
『…そっか』
それならいいや。
それは世界中の人に知られたって恥ずかしくない気持ちだから。
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ミロ(プロフ) - ももなさん» ももなさん！私も大好きですよ！(o^^o)少しでもあったかい気持ちになってもらえてたら幸せです！(TT) (2020年10月23日 23時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» 私も大好きです！！！ (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» カズしゃん！この主人公心の声もガバガバなんでちょっと尊敬しています笑読んで下さりありがとうございます(>人<;) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - 大好きですミロさん！！！！本当にミロさんのお話は全部あったかいです(TT) (2020年10月22日 0時) (レス) id: 01ec482e54 (このIDを非表示/違反報告)
キム･カズ(プロフ) - みろしゃん…もう大好き！！主がクラスの女子に好かれてる感じも好きだし、あんまり怯まない主好きっす！！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年10月18日 18時
