平気なフリ ページ16
私たち三人からの冷え切った視線にショックを隠しきれない先輩。この人まさかこの格好で一人で来たのかな。だとしたらメンタル強すぎて尊敬しちゃうな。
『先輩、今日って誰と、』
言いかけた言葉を飲み込んだ。
なんとなく向けた視線の先に見つけた見覚えのある二人。
JM「わ、ちょっと何！？」
突然ガッと腕を掴んで引っ張った私にジミンが驚いて目を丸める。
『ちょっと用事！付き合って！』
JM「はぁ？」
ジョングク君とソクジン先輩も不思議そうな顔をしていたけれど、それを無視して暗くなった校庭をジミンと手を繋ぐような形でとにかくさっきの場所から離れるように急ぎ足で歩いた。
JM「A？用事って何？」
『え？えーっと…』
ここまで来たら大丈夫かと、焚き火からかなり離れた校庭の隅っこで立ち止まる。
勢いでここまで来たけどなんて説明しようと頭を悩ませていると、繋いだままだった手をぐいっと引き寄せられて至近距離でジミンのちょっと意地悪そうな顔に見下された。
JM「あのね、気づいてたから」
『…え！？』
大きな声を出した私にクスクスと笑う幼なじみ。
さっき見つけたのはユンギ先輩と、ジミンが好きだったあの女の子。
正確には二人一緒にいるわけでは無かったけれど、ホソク先輩と話をしているユンギ先輩も、友達と一緒にいる女の子も、お互いがお互いを気にしているように見えて。
JM「ほんと、早くくっつけばいいのにね」
『…』
一緒にいるのを見るよりもずっと、二人の繋がりの強さが見えて思わずジミンを連れ出していた。
JM「俺が傷つかないように遠ざけてくれたんでしょ？」
『…遅かったけどね』
JM「大丈夫なのに」
『ジミンは結構大丈夫なふりするじゃん』
JM「…え？」
誰よりも周りの人のことを見て、気遣いするじゃん。
自分の気持ちよりも周りの人のことを優先するじゃん、ジミンは。
『だから、ジミンが平気なふりしなくて済むようにしたかったのに』
JM「…」
気づいてたのか、そっか。
遅かったなぁ。
JM「A」
『ん？』
JM「ちょっとだけ、寄っかかってもいい？」
『！
うん、うん！ドンと来い！』
JM「ふは、」
コテンと、私の肩に置かれた頭。
ふわふわのミルクティー色。
JM「今のはちょっと心が動いた」
『…そう？』
JM「Aのくせに」
『ひどいな！』
JM「可愛いことしないでよ」
ほんと失礼だな。
JM「ちょっとだけ、あいつらの気持ちがわかったかも」
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ミロ(プロフ) - ももなさん» ももなさん！私も大好きですよ！(o^^o)少しでもあったかい気持ちになってもらえてたら幸せです！(TT) (2020年10月23日 23時) (
レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» 私も大好きです！！！ (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ミロ(プロフ) - キム･カズさん» カズしゃん！この主人公心の声もガバガバなんでちょっと尊敬しています笑読んで下さりありがとうございます(>人<;) (2020年10月23日 23時) (レス) id: ffc43d4874 (このIDを非表示/違反報告)
ももな(プロフ) - 大好きですミロさん！！！！本当にミロさんのお話は全部あったかいです(TT) (2020年10月22日 0時) (レス) id: 01ec482e54 (このIDを非表示/違反報告)
キム･カズ(プロフ) - みろしゃん…もう大好き！！主がクラスの女子に好かれてる感じも好きだし、あんまり怯まない主好きっす！！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 2561bedadd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミロ
| 作成日時：2020年10月18日 18時
