放課後の時間に VI【イナイレ 】

226話 ページ31

守備も攻撃も出来てるって褒められたのめちゃくちゃ嬉しい〜!!

ルンルン気分で家の前通ったり鉄塔広場まで行ったりして走ってた。途中で綱海と壁山も見た。風丸も見た。それぞれで頑張ってたし、私も負けてられないな〜!!

流石にずっとぶっ飛ばしてたらしんどくなったからペースを落としたりあげたり歩いたりを繰り返していたけど、時計つけてくるの忘れた

それでも分かることが一つだけある


真 っ 暗


これ怒られるやつじゃないかな、ご飯あるかな

怖っ怖っ
自業自得だけど

学校へ向かって歩いていこう


｢A｣

｢あ、豪炎寺〜!!｣

｢遅い｣

｢ごめんなさい!!｣


眉間に皺を寄せて一言


｢時計忘れちゃったから時間分からなくて｣

｢今何時かわかる？｣

｢20時前｣

｢遅。｣

これは怒られても仕方ない

｢夕方には帰れるように考えてろ｣

｢俺も、他の奴らも心配したんだからな｣

｢ごめんって、褒められて調子に乗って走ってて、気づいたら暗くなってたの〜｣

｢そういえばご飯、私の分残ってる?｣

｢壁山に食われたってさ｣

｢え…｣

嘘でしょ…楽しみにしてたのに私、夜ご飯抜き…?反省しろってことなの…?

｢ﾌﾊｯ｣

｢笑うことないでしょ…｣

｢いや、面白くてな、つい｣

笑いを堪えているのか先程よりも柔らかい表情になる

｢コンビニでも寄って帰ろう｣

｢おぉ!!コンビニ飯!!｣

｢私、お金持ち合わせてないな〜…｣

｢俺が持ってきてる｣

｢え、奢り??いいの??｣

｢さっさと行くぞ｣

｢ヤッター!!｣

私、コンビニあまり行かないから凄い嬉しい。しかも奢り。豪炎寺の奢り!!

ポケットに手を突っ込んで歩く豪炎寺の右手首を掴み、走り出す

｢早く早く!!｣

全力で走る
がむしゃらにコンビニ目掛けて突っ走る









見落とさないように狭い路地にも目を凝らしながら、あかりの元を歩く

しっぽが跳ねた小柄な後ろ姿を見つけ、声をかけると驚いた顔で振り返る。すぐにパッと明るい表情に変わるも謝罪が飛んできた

皆心配している。もちろん俺だって心配していた。
何度言ってもすぐに何処かに行ってしまう。目が離せない

そんな自由なところも魅力的だが

飯のことでコロコロ変わる表情も見てて飽きない
流石に走ってきたのに飯抜きは可哀想だと思って財布も持ってきた

コンビニに寄ることを提案したら手首を掴まれ少し体制を崩す
本人は笑顔で目の前を突っ走っている


なんだか俺ばっかり、あいつに振り回されているな

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