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269話 ページ26

「君たちが蹴ってくれたんだね、ありがとう!」

涼しい顔をしてる鬼道の横で焦りまくって飛び出した私は呼吸を整える。

「危なかったなフィディオ!」

「円堂守…!?」

「怪我はなかったか?」

角度がなんかとか言ってるけどそれどころじゃない。喉が乾燥してっそれどっっヒィっっっ

「よく気がついたな…流石鬼道だ!」

「いや、Aが反応してくれなかったら気がつけなかった」

「A…?まさか、黒の眼光の…!?」

「ヒィ…なんで…こっち…ヒュ…待って…死ぬ」

「いい加減落ち着けよ」








「こっちでもその呼び方広まってるのは複雑…」

あまりにも死にかけている私を半笑いで見てたあきおを睨みながら何とか息を整えた

「噂になってるよ。凄い綺麗なプレーをする選手だってね。FFI唯一の女子選手ってこともあるんじゃないかな」

噂とは恐ろしい。多分観客の中で私の昔の呼び名を知っている人がいたのか、そこから広まったのか、、。

「このタオル、もしかして君の?」

「そうだね〜」

「ありがとう!君のおかげで助かったよ」

「タオルを蹴るなんて無茶苦茶だがな」

「咄嗟の行動だから仕方ないでしょ〜!?」

茶髪のどこかの代表の人からタオルを受け取ってパタパタと埃を払う。わりと気に入っていたタオルが微妙に汚れていたが、洗えば何とかなるしまぁ良いだろう。元通り畳んでズボンとシャツの間に挟む

「彼らも君と同じチームの?」

「あぁ、最高の仲間だ!!」





茶髪の人はイタリア代表のフィディオという人らしい。どうやら同じチームの人達が数時間の間で9人も怪我をして病院送りになったそうだ。

「同じチームのメンバーが続けて事故で怪我…偶然にしては出来過ぎている。もし、誰かが意図的に仕組んでいるとすれば…」

「、どういう事だ?」

「チームKを代表にするため」



「代表の監督が、そんなことをするわけがない!」

「俺はそういう男を知っている」


「影山零治」

「昔俺たちが監督だった男だ」



イタリア代表の前に現れた"ミスターK"という長身の男の人が影山かもしれない説が浮上した

しかもよく分からない人たちを引き連れ、代表メンバー総入れ替えをすると言ったらしい。代表決定戦をする事になったものの、9人が負傷

「残ってるメンバーって6人だけだろ?」

「でも、今いるメンバーで戦うしかない!」

11人に対してまさかの6人。しかもKPは不在。圧倒的に不利すぎる

「けど5人も足りないんじゃ…」

「5人ね〜…」


「「あ」」

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調味料(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!自分のペースになりますがこれからも頑張ります! (2021年2月8日 10時) (レス) id: 6e1f936d79 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 面白かったです。もしよかったら更新してください!続き楽しみにしてます (2021年1月19日 0時) (レス) id: eb962bcdd2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:調味料 | 作成日時:2021年1月2日 11時

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