未来予報士現実主義者の恋物語【シンタロー】

第３７話 ページ39

A「キ、キドー？」

キド「おお、Aか。

体調はどうだ？」

A「あんまり。

ちょっと相談したいことがあってさ…。」

キド「別に構わないが…。

なんとなく予想はつくな。」

A「はは…。」

あたしは苦笑いをして、ソファに腰かけた。

キド「どうせ、カノとかの事だろ。」

A「…うん。

あたし、どうしたらいいかなぁ…？」

ヤバい。泣きそう。

目の縁が熱い。

キド「何かあった、んだな。うん。」

A「カノにもシンタローにも告白された。

恋愛は、人を殺すんだよ。

あたしは…恋愛のせいで友達を失った。

あたしが殺したようなもんだよ。

だからもう恋愛はしない。」

キド「そうか。

じゃあ、無理にしなくてもいいんじゃないか。

俺は、Aが苦しんでる姿は見たくない。」

A「そうだよね。ありがとう。

今は、別にいいよね？」

キド「そうだな。

リンゴ、食べるか？」

A「うん、食べたい。」

キドは立ち上がり、台所へ向かった。

(全然つかめない♪きーみのこと♪

全然しらない♪うちn───)

携帯がなる。

？？「あ、もしもし。

来実Aさんですか！？」

A「そうですけど。」

？？「私、中央病院の者です。

たったさっき、来実秀明さんが病院に搬送されてきまして…。」

A「おじいちゃん…！？

す、すぐ行きます…！」

キド「リンゴできたぞ。

どうしたA、そんなに急いで…。」

A「おじいちゃんが倒れた…！」

キド「待て、病院に行くんだろ！？

俺もついて行く！」

モモ「なんの騒ぎですか…？」

キド「おお、キサラギ…！

Aのじいちゃんが倒れた。

俺と２人で病院行ってくるから、伝言頼む。

あと、テーブルの上のリンゴ食え。

じゃあな！」

ヤダよ、おじいちゃん…！

死なないで…。

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