2度目の人生をイナオリで.....愛するサッカーを守るために【オリオンの刻印】

仲間 ページ35

Asaid


しばらく沈黙が続く中、精神的に弱りきった私はついつい弱音……いや、心の奥に仕舞っていた本音をついつい口に出してしまった


貴「ねぇ修也……なんで私って……

生きてるんだろうね…

死んだ方がよかったのに……ね……」


元の世界で消えた私


そしてサッカーを守るためにこの世界に生き返った私


私の生き甲斐であるサッカーを守るためなら頑張ろう…って思ってた


否、思うようにしてた



だけど…私の本音は


家族に置いていかれ、やっと出来た家族(愛する人)とすら離れ離れになった今


私に生きる意味があるのかと……


なんで私が転生したのかと


疑問が沢山あったけど…全部心の奥に仕舞っていた…が、


ついつい溢れだしてしまった



そんな時


私の身体が心地よい暖かさに包まれる


豪「そんな事言うな……！」


まるで私を守るかのように抱きしめる修也


豪「頼むから……そんな事言わないでくれ……」


その呟きと共に


私の肩に何かが落ちる



豪「っ……」



ポタポタと、それはどんどん私の肩を濡らしていく


貴「修也……っ…！」


どうして


どうして貴方が泣いてるのよ…！


貴「どう…して……修也が泣くのよ……」


豪「……お前が悲しそうだからだ……。……A……お前は1人じゃない……俺が…仲間達がいるだろ…！！」


仲間………！


貴「っ…！」


そうか…


忘れていた


私は元の世界でもこんな感じに発作を起こすことが多々あった



その時、支えてくれたのが



────"仲間"だった

そして、

"1人じゃない"


その言葉が強く私の心に響き


たちまち私の目から涙がこぼれる


貴「っ……うっ……」


泣き続ける私を抱きしめながら優しく背中をさすってくれる修也


私はずっと

家族がいないから1人だと思っていた


でも違うかった…


私には仲間がいた……辛い時に支えてくれる仲間が


それはこの世界に来ても同じだった



しばらくして泣き止んだ私は


貴「ありがとう修也…」


豪「あぁ…。これからはもっと頼ってくれ…仲間だろ」


貴「うん…！」


そう言って見つめてくる修也の目は、


泣いたせいか真っ赤だった


貴「ふふっ…！修也…目が真っ赤…！」


豪「それはAもだろ？(笑)」


貴「確かに…！(笑)」


その後は2人で一緒に目を冷やして


皆の練習が終わるまで雑談をした

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