幼馴染と無気力と。【月島蛍】

第５話 ページ7

時は飛んで土曜日。


今、烏野の体育館に居る。



田中さんは日向・影山チームに入るらしい。


蛍と忠のチームには澤村キャプテンが入った。



そんな中、私に声を掛ける人がいた。

マネージャーの清水潔子先輩。



清「ねぇ、貴女はバレー、やったことあるの？」



『え、と、あります、けど…？』




清「マネージャー、やらない？」



『マネージャー…でも私は、』



清「見学からでもいいの。」




『だったら…やってもいいですケド…』




清「本当！？ありがとう！」


と言って手を握ってくれた。



…まだ、入るとも決めてない。でも、「あの」トラウマに囚われる事だけはしたくない。

だから、一度離れたバレーも、もしかしたらまた戻って来られるかもしれない。




そろそろ試合開始だ。



始まる前に蛍が心配そうに聞いてきた。どうやら私がマネージャーの仕事の見学をするとは

思っていなかったらしい。だから余計に心配された



月「A。本当にマネージャーなんてするの？あの事は大丈夫な訳？」




『蛍。大丈夫な訳ないよ。


…でもやってみなきゃ。私、この試合が始まるの凄いワクワクするの。


それに……あの事だけに囚われてちゃなにも出来ないから』



「…そう。ならいいんじゃない？」


と言ってくれた。



忠には


「Aちゃん！？本当にやるの！？大丈夫っ！？」



って凄い勢いで心配された。




っとそうこうしているうちに試合が始まりそうだ。

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