妖精の尻尾のお姫様 Part20【FAIRYTAIL】

第668話 少女と少年の夢 ページ38

メイビス「うあああっ！！」

ゼレフ「ありがとうメイビス…ごめんね」




馬乗りになりメイビスはゼレフの胸を叩き始める



メイビス「死んじゃダメ！！憎い！！憎い！！
あんたなんか大っ嫌い！！

ギルドを破壊した！！マカロフを殺した！！
仲間をキズつけた！！死ね死ね死ね死ね！！

あんたなんか少しも愛しくない！！
早く死ね！！二度と私の前に現れるな！！

愛しくない！！愛しくない！！
コイツはギルドの敵だ！！世界の敵だ！！」







叩くのを止めメイビスはゼレフに倒れ込む



メイビス「だから…お願い…死んで(死なないで…)」



ゼレフにメイビスがキスをする
目から涙が溢れ出すゼレフ


ゼレフ「僕は…幸せ…だよ…
君の…おかげで…眠る事ができそうだ…」



ゼレフとメイビスから光が出始める



ゼレフ「もっと…君と…話が…したかった…な
ナツとも仲直り…したかったな…」



ゼレフの手を握るメイビス



メイビス「私も連れて行ってゼレフ…」

ゼレフ「君は…生きなければダメ…だ」

メイビス「本当に心からそう思っているのですか？」

ゼレフ「あ、しまった…これじゃ呪いで君まで」

メイビス「一緒に行きましょう…ゼレフ」

ゼレフ「メイビス…」



消滅していくゼレフとメイビス



ゼレフ「温かいよ…」

メイビス「当たり前ですよ…
ここはフェアリーテイルの中なんですから」

ゼレフ「そうか…これが死ぬという事…
不死になる者でも勝てない力…
それが愛…一なる魔法…」



・







・




「戦いは終わったのか？」

「「！？」」



ふと聞こえた声に誰もがラクサスの方を向く



ラクサス「！」

マカロフ「夢を見ておった…」



ラクサスは目を見開いて驚きミラは震えて涙を溜める
カナ、ギルダーツも涙を浮かべる
ガジル、レビィも驚いている




「「マスター！！生き返った！！」」

ラクサス「じぃじ・・・」



ラクサスは号泣しながら
マカロフをギュッと抱きしめる



マカロフ「何だか妙な夢を見ていた…
ワシの中に温かい生命の力が走り…

裸足の少女が…漆黒の少年と
楽しそうに遊んでおった」




マカロフの夢の中では
手を繋いで花園を少女と少年が楽しそうに走り回っていたという





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