妖精の尻尾のお姫様 Part20【FAIRYTAIL】

第667話 愛ではなく情 ページ37

ははっ再開だぜ☆←

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ゼレフ「体が…全く…動かない…僕は…負けたのかな…
凄いなぁナツは…でも…甘いよ…僕は何度でも蘇る…
このキズは数分もあれば完治するんだ」

メイビス「ゼレフ…あなたが私の仲間達を苦しめ
キズつけた事…私は絶対に許す事ができません」

ゼレフ「……」

メイビス「フェアリーテイル初代マスターとして
血より濃い絆を信じてきた者として…
あなたを今すぐこの世から抹消してやりたい…」



そのメイビスの言葉に
ゼレフの顔が微笑む



ゼレフ「君に殺されるなら悪くない
でも…僕は…」



メイビスがゼレフの横に座る



ゼレフ「！」

メイビス「もうゆっくり眠っていいですよ」

ゼレフ「それが…できたら……」

メイビス「私があの時…
もっとあなたを信じていたならば」

ゼレフ「何の…事だい……」

メイビス「あなたは私を愛してくれた
その証拠に矛盾の呪いによって私の命は奪われた
だけど同じ呪いにかかってるハズの私の方は…
あなたの命を奪えなかった」

ゼレフ「……」

メイビス「私はきっと心のどこかで
あなたを信じていなかった
愛する力が足りなかったのです」



ゼレフは少し微笑む


ゼレフ「気に病む事はないよ…
僕は誰にも愛された事はないし…
君の僕に対する感情は “愛” ではなく “情” だと気づいていた」

メイビス「いいえ！情ではありません！”矛盾” です
あなたと出会えたから魔法が使えた
あなたに出会えたからこの 街(マグノリア) を
救えた
あなたがいたからフェアリーテイルが誕生した」


ゼレフ「……」

メイビス「あなたは私にとって憧れでした
だけど…あなたは死を運び
私に運命を叩きつけた…私の仲間をキズつけ
私を利用しフェアリーテイルを破壊しようとした」



自身の胸元に
両手を当てるメイビス



メイビス「こんなに憎いのに…愛しい…
あなたの孤独を私だけが共感できるから
私しか理解出来ないから…思考が矛盾するのです…

計算できない…あなたを愛せば…あなたを殺せる
心の底から愛おしく思えば…あなたを殺せる
それが…作戦…だったのに…」


ゼレフ「メイビス」


メイビス「本当は…あなたに死んで欲しくない！
ずっと二人でいたいのです！！」



目から涙が溢れてくるメイビス
ゼレフはメイビスの言葉に微笑んだ



ゼレフ「人を愛しく思えば思うほど相手の命を奪う
矛盾の呪い…そうだったのか…
答えは愛される事だったのか…」



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