妖精の尻尾のお姫様 Part19【FAIRYTAIL】

第614話 竜化の最終段階 ページ26

兵士「ア…アイリーン様…お顔が…」

アイリ「え？」
 

顔の皮膚がドラゴン化しているアイリーン



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アイリ「人間の体内で成長する竜の種
それは人をドラゴンへと変える…ドラゴンスレイヤーの最後…
この時、私の腹の中にはそなたがいたのよ…エルザ」


アイリ「エルザ…お前の父は隣国の将軍だった
人間同士で領土争いをしてた頃の政略結婚というやつだ

彼とは幾つもの戦場を共に駆け
ベルセリオンの最期も共に看取った

戦争はアクノロギアの登場により
勝ち負けもなく終結した

数えきれない程の死者を嘲笑うかのように…
アクノロギア1人が勝ったの」
 


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終戦から1週間



父「よるなバケモノ！！斬るぞ！！」


顔の半分程が竜化しているアイリーンに向かって怒鳴るように言う



アイリ「私です！！アイリーンです！！
この顔もきっと治ります…だから…！」

父「こやつもアクノロギアのようになるぞーっ！！」

アイリ「なりません！！
私はドラゴンを愛しています！！」

父「ならば人類の敵だ！！
ひっとらえよ！！この醜い竜女を幽閉せよ！！」

アイリ「やめて下さい！！
おなかの中にはあなたの子が…」

父「オレにバケモノの子供はいない！！」

アイリ「！！」



牢屋に捕らえられた後のアイリーンは
拷問、暴力、辱めを受け、とても惨めなものだった

どれくらいの時が経ったのか
体全体の皮膚が竜化したアイリーンは牢で独り、お腹をおさえている



アイリ「安心して…必ず…必ずあなただけは守るわ」

父「竜女、貴様の処刑の日時が決まった」



鉄格子 越しからエルザの父が声をかけた



アイリ「どうか…どうか…おなかの子供だけは…」

父「戯言はいい加減にしろ
3年も生まれぬ子などいるものか」

アイリ「これは…魔法をかけてあるのです
こんな場所じゃ産めません」



懐から剣を抜く父


父「子などおらぬ！！今すぐ腹を裂いて確かめてやろうか！？」

アイリ「いや！！やめて！！お願い！！やめてぇえぇええ」



父が剣を振りかぶったその時…
アイリーンの背中には大きな翼が生えて来た


父「…！！」



「フゥーフゥーフゥー」と息を上げ
竜化した足で父を潰し、そのまま牢を破壊するアイリーン



外にいた兵達が騒ぎに気づき
駆けつける頃には体が完全に竜化したアイリーンの姿があった

そのまま、口から炎を吐いて建物を破壊し
飛び去っていく



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