妖精の尻尾のお姫様 from 番外編【FAIRY TAIL】

第2話 ページ5

「確かここら辺だったか…」

彼はどこのギルドにも所属していないが個人でクエストを受けている。今回は逃げた鹿がこの近くに逃げたので捕まえて欲しいというようなクエスト、こんな簡単な事彼にとっては朝飯前だ。


「にしても足場悪いし今にも落石してきそうだな」


岩山ゆえゴツゴツしていて人間が立てるのかというほど、動物なら軽々登るだろう。



ガラッ


近くで小さな落石音がした。


「彼処の岩ヤベェな、人でも通ったりしたら…」


自分以外にはいないだろうが、もしもの事を考え落ちそうな岩を落ちるまで見ていたら。
反対方向から女の子と二足歩行をし服を着ている猫が近づいてきた。上の岩には気づいていないようだ。


「(落ちるなよ…落ちたら終わりだぞあの2人が…)」


心配をしていた矢先


ガラッ


と全ての岩がいきなり落ちてきた。


「！ウェンディ上！」


「えっ？きゃあ！」


「(あぶねぇ！)


アルケミーフォルファ！(錬金術 葉)」


彼は岩を葉っぱに変えて害のないものに変換した。


「…痛くない…」


「これは…魔法？」

「大丈夫かあんたら」


「あ、はい…ありがとうございま……」


．

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