第164訓-■■■篇-十四 ………?? ページ14
【Aside】
この場所は……
「おかーさま!■■■!ウチはよう食べたい!」
「はいはい、そんなに急がんの。」
「お姉ちゃん、待ってやぁー……。」
「ほら、■■■もおいで!わたしがひっぱってってやる。」
「転ぶんじゃないよー。」
ああ、そうや。
確かお父様が忙しかった時、こうやって三人であの屋台でご飯を食べる事が多かったっけ。
○○○
「……………。」
……なんやってんろ、懐かしい夢。
とりあえず起き上がると下の方にパサリと何かが落ちた。………布団?
「(なんで布団で寝て……うわめっちゃふかふかやん。)」
書類整理、部下の尻拭い、松平の代筆、将軍様が出席なさる会議での護衛、毎度毎度城下へ遊びに行く姫様の身辺警護。
全部なやけやないけど、特に書類整理が激務過ぎて最近ロクに寝れてない。ましてや机にうつ伏せになって寝る始末。布団なんて何週間ぶりやろ。
「(あーー……眠いな。って、そんなやなくてここどこや?)」
確か私は牢から脱出させられて目隠しされて、変なとこ連れてかれて………それで……そう、たしか遅効性の毒とかなんとか……。
「(……あの赤髪どっかで見たんやろか?こっちのこと知っとるふうやった。)」
…………こんな顔やなかったっけ。
うん。たしかこんな顔。ゲス顔してた。←悪意はない
次は辺りを見渡そうと、首を動かす。壁一面に敷き詰められた本達。内容がどれもすごく難しそうで中には見たことない文字の本もあった。
木目調の机に深い青の座布団が置かれてるだけのシンプルな部屋。
「あれ、机になんか置いてある。これは…」
しぶとく咲く白い花。その花は原っぱにあるからこそ好きだったのに、綺麗な瓶に飾られてる白い花とその瓶ではすごく不釣り合いだった。
「………シロツメクサ。」
私の、好きな花。
引き寄せられるようにその花に手を伸ばす。そっと、茎を人差し指と親指で挟んで顔をちょっとずつ近づけた。シロツメクサからじゃない、瓶のところから甘い匂いがした。この匂い、意外と好きかも……。
ザ……ザザ…、
頭にノイズ音が響いた。視界も定かじゃなくなってくる。
「────………??」
あれ………
.
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運動系引きこもり(プロフ) - 七瀬未来さん» 七さんへ。字数制限での縮め方は目を瞑りましょう。たくさんの感想を聞けて嬉しかったです。挿絵は頑張りました。もっと褒めて欲しいです。P.S七さんも5巻出せるよう頑張ってください。コメント書きに行きます、 (2021年2月8日 11時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
七瀬未来(プロフ) - 運こへ。東雲さん沖田くんと仲直り出来て良かったです……。あと東雲さんの表情筋が段々と緩んできてるのに読んでる私も頬も緩みました。人形マダオとギャル男とのお話も頑張って下さい!PS.挿絵素晴らしかったです。銀しの推しだったけど沖しのにもグッと来ちゃったよ (2021年2月7日 13時) (レス) id: e97d6b826d (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - 睡眠足りない布団好き女子さん» ようやくこの画像出せたよ……!うん、恋愛って難しいからね(なんで逆ハー書いてる?) (2021年1月21日 23時) (レス) id: 9fef19786d (このIDを非表示/違反報告)
睡眠足りない布団好き女子(プロフ) - あの画像がまさかここで使われるとは.........!! 次が超絶気になる〜!!!! 楽しみにしてマース!! てか、これ逆ハーやったって今思い出した笑 (2021年1月21日 23時) (レス) id: 9e26011d22 (このIDを非表示/違反報告)
運動系引きこもり(プロフ) - ポケットの案内人さん» そうですそうです! (2020年9月19日 12時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2020年4月14日 13時