幕府のボディーガードさん2【銀魂】

第84訓 僕が僕であるためにんじんを単体で食べる事ってあまりないと思う ページ34

【Aside】



連続婦女誘拐事件。その犯人も天狗党やった。真選組の無能さを世間に知らしめる為に。



「さて、行くか。」

「待って銀時、私も行く。」

「おめーはいいんだよ、来なくていいっつーの。」

「でも、私、近藤さん達に手伝うって言った。銀時だって寺門さんにお金払ってもらったように私もやるからには最後までやるから。」



真選組がどーゆー組織か関わってきた私は少なからず知ってる。

喧しくて、バカな部分もあって、それでも日々街の為に頑張っている所。


………………知っとるから。



銀時はそっぽ向いて「そーかよ」とだけ言った。カレーを持ってパカラッパカラッと歩いていった。



「オイ どこに行くんだまこっちゃん。Aさんも…」

「言ったろ。まこっちゃんはお前らのイメージマスコットだ。バカで物騒で江戸の平和を護るカンジ。」

「…それじゃ。」



銀時とカレーを持っていき門番さん的な人がいたから片方は銀時が持ってたカレー顔面にぶつけて、私は顔面に足蹴りしといた。




□□□




「お通ちゃん！すまなんだ！！色々手伝ってもらってなんだが、結局俺達はこーゆー連中です！！もがいてみたがなんにも変われなんだ！！」


外から近藤さんの声が聞こえる。銀時がカレーを持ってきたと言ってもいい所なんだから黙ってそこにでも置いとけと言われる。

銀時の扱いにむっとしたが、逆に誘拐された人を解放するチャンスだと捉え、次々に運んでいく。



「あっお前ら何やってんだ！」

「あーやっちゃったな〜オイ」
「やっちゃいましたねこの肉球触ってみたい。」



「勝手に触っとけよ！！此奴らを斬れェ！！」



「あーあーカツラは頭がかゆくっていけねぇや。お通ちゃん、後でサインくださいね。」



ヤマダさんの声も聞こえて、きっと紛れていたんやろうと思った。
※山崎です



私も女の人達を抱えて出れば後ろから爆発音が聞こえる。

何とか着地し、女性達を降ろす。
色々お礼を言われたが「大丈夫や」と言って安心させるように少し笑うと歓声が上がった。


「こんの、人たらしが。」

「人たらし？なんの事や。」



そして無事に寺門さんを助けた後、この事は報道され、新聞にも載った。

少しはイメージアップにも期待したが変わらず、私の書類は増える一方だった。




一方で、Aを画面から見つめる影があると知らずに───

第85訓 多分世界一平和な時間ってこのことを言うんだと思う※書き直し→←第83訓 バカで物騒で江戸の平和を護るカンジてんしゃに乗る時はヘルメットを着用しよう

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