幕府のボディーガードさん2【銀魂】

第53訓　少年はカブト虫を通し生命の尊さを知る ページ3

「にしてもなんでAがカブトムシ取りに来たネ。もしかしてAもあのサディストにやられたアルか！？」

「サディスト？」



神楽が同調するように頷く。



「いや、私はただカブト取りに来ただけや。でもカブトムシってどんな虫やったか分からんくて、とりあえず見つけた虫っぽいもの全部カゴに入れてったんやけど…。」



ほら、と持ち上げた虫取箱。中には蠢く虫がうじゃうじゃいた。誰がどう見たって気持ち悪い。だけどAは生憎目が死んでいると同時にどこか気持ちの部分も死んでいる所がある。


Aはカゴを銀時達に近づけ、


「なぁ、どれか分かる？」

「分からねーよ、お前がバカだってこと以外。つーか、こっちに近づけんな気持ち悪い！」



Aは小首を傾げるが、銀時が嫌がっているので大人しく離れた。

その後、新八にカブトムシはいない。と言われたのでAはその場でカゴの虫を放した。



「ぎゃぁぁあぁ！何出してんだ！！」

「いや、新八さんがおらんって言ったから。」



とんだ騒ぎだった。




□□□




「そーか、神楽さんは定春28号の代わりを探しに来たんやな。」

「そうネ！」



するとAは自身に指さし、



「なぁ、私もついてってええか？」


「！来てくれるアルか！？大歓迎ネ！」



この会話を聞いて銀時が心の中でガッツポーズしたのは銀時と新八しか知らない。






(よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ((略 )
(銀さんうるさいです。)

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