第52訓 紅桜篇開幕って言ったけどやっぱりこの夏の最初はカブト狩りでしょ!クワガタでもいいよ ページ2
【カブト狩り篇】
蝉が鳴いていた。それが耳に嫌にでも入ってくる。こんな日って本当に涼しい部屋とかでアイス食べたい。
そんな中、(どんな中だ。)
真選組屯所では向き合う男女がいた。
「───と、言うわけで真選組の皆さんには将軍様のカブトムシ、瑠璃丸を捕まえていただきます。」
「なぁにが『と、言うわけで』だ。」
「瑠璃丸は黄金色ですが、日の光を当てると金色に見えるという珍しいカブトムシです。」
「聞けよ。」
Aは人差し指を口に当て、
「他言無用で、お願いします。…もし瑠璃丸が売り飛ばされたり、殺されたりしていたら真選組の皆さんは切腹ということになってますので。………それでは。」
「は?おい、待て!」
なんとも恐ろしい言葉を残しながらAは帰っていった。
こうして真選組の夏最初の任務が土方の叫びも共にカブト狩りに決まった。(土方の叫び関係ない。)
□□□
「かぶと狩りじゃああああ!!」
「カブト狩りじゃああ!!」
数日後、ある森で虫取網をもった三人組。
万事屋一行だ。
どちらかというとこっちの方が叫んでる。←
神楽のフンコロガシ、定春28号の代わりを探していた。(ちなみに銀時の方はカブトムシが高値で売れることを知ったため。新八はシンプルについてきた。)
拠点を決めて行こうとすれば、ガサゴソと茂みから音がなった。
「カブトアルか!?」
「まさか、カブトムシは木の幹に…」
すると音が止む。
「ほらね。」
「なんだ、違うアルか。」
「ったく、おま…」
銀時が何か言おうとしたとき、また、茂みから音がなる。でもまたすぐ止む。
「え?なんなんですか、さっきから。こんな真っ昼間になんでこんなに寒いんですか。」
「もしかして──」
「そそそそんなわけなしぃ!?だいたいこんな所におおお化けなんて!」
「誰もお化けなんて言ってないネ。」
呆れた視線を送る神楽。再びガサゴソとなる。こうなってしまった銀時はもう最後、完全に怯えていた。
「べっつに怯えてないしぃ??」
「だから誰も何も言ってませんよ。」
でも、次に聞こえたくしゃみ。
「うひぃっ」
「いちいち反応とるなヨ。」
───そこには、
「ぷはっ!」
「!?Aさん!」
茂みから出てきた、頭にバッタ鼻にテントウムシ、肩に蝶が乗っている虫まみれになっていたAだった。
新八はどうして、と聞いた。
「どうしてってカブトムシ取りに来たんや。四足歩行で地面を探し回って…、」
「Aさんカブトムシってどーゆー虫が知ってます?」
第53訓 少年はカブト虫を通し生命の尊さを知る→←第51訓 そんなこんなで紅桜篇開幕※序章です
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miraiwalk8(プロフ) - ありがとうございます!夜はぐっすり寝てくださいwこの紅桜篇でも楽しんでくれると幸いです! (2019年8月5日 2時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ポンポネッラ(プロフ) - 遅くなりましたが続編おめでとうございます ! 2 作品目は紅桜篇ですか ! しかも高杉氏の「俺と来い」発言 ? ! 興奮して夜しか眠れません…… ! 次の更新も楽しみに待っております ! (2019年8月5日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - 桜匁さん» ありがとうございます!!ほんと、コメントが嬉しすぎます…!ノロノロな更新速度ですが、今後ともご贔屓に宜しくお願い致します!!! (2019年8月4日 11時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
桜匁(プロフ) - 続編おめでとうございます! 今回は紅桜篇なのですね! また東雲さんのカッコいい姿が見られるかなーと今からでもワクワクしております! カブト狩りの回のお話も面白くて続きが今からでも楽しみです。 作者様のペースで頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2019年8月4日 8時) (レス) id: 58c26fa576 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年8月3日 16時