第32訓 えいりあんあまんとにんげん ページ32
【新八side】
「ちょ…ダメですってば!お客様こっからはチケットないと通れないの!!!警察呼びますよ!」
僕はAさんと神楽ちゃんがいるはずのターミナルに来た。最も今取り抑えられてるが。僕も何かと踏ん張る。
「待ってェェェ!!話を…話を聞いてください あのアレ…恋人が!!恋人がバーコードのオッサンにとられて二人でハネムーンきめこもうとしてるんです!!」
「ウソをつけェェ!君は彼女いなさそーだぞ 彼女いない歴16年そうだぞぉ!」
「どーいう意味だそれェ!!」
なんで歳までわれてんだよ!!!
「まぁまぁ、通したってよ。はよせんと恋人が行ってしまうやないか。」
「誰だアンタ!」
「誰だって…一応幕府の人間ですけど。」
あっさりと言ったAさんは背を向けて何処かへ行ってしまった。………え?
「助けに行くんじゃないの!?何しに来たのあの人!!今、何したかったんだよ!!」
そう言って思い出すはAさんが言った言葉。
───
「どうか、銀時の事は勘違いせんといてほしい。あの人は不器用なだけなんや。」
「それでも、あの人があんな薄情者だなんて思わなかったです。」
「なら、そんな薄情者ほっといて助けにいこ。神楽さん、万事屋という止まり木が好きねんろ。やったら好きなとこにおるべきや。私はそう思っとる。」
───
神楽さんとは付き合いは浅いけど。とAさんが言ったときどことなくあの自堕落侍に似ていると思った。……特に目が。
つーか、あの人から言ったのに僕を置いてどっか行きやがった!!
気を取り直したのか再び僕を押さえ始めた。
「ウソウソ今のはちょっと見栄張っちゃっただけです。実はそのバーコードは僕の父親で援交にハマッて家庭をほうり出して女の子と心中しようとしてるんです!」
「ウソをつけェェ 君は父親は死んでるっぽいぞなんか!」
「だからなんでわれてんのォ!なんでしってんだよォ!」
僕は銀さんにやったように僕を押さえる二人の男の鼻の穴に両手の二本指を思いっきり刺す。
そのまま地面に叩きつけた。
「すいまっせーん!!」
神楽ちゃん、待ってて。君が万事屋が好きなのは僕も同じだから。
【新八side】終
△△△
〈おまけ〉
「言われた通り、チケット買ってきた……?」
Aの目の前には先程まで新八を取り抑えていた男二人が気絶していた。Aは男の上にチケットを置くと、走って新八を追いかけた。
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時