第26訓 テロって聞くと本当に居るの?って思うけど銀魂の世界ならあり得る ページ26
そんな銀時を余所にAは店員さんに注文した。
届くまでは銀時も話す様子がなかったのでAがまだ知らない、というか何回か会ってるし今さらだが新八と自己紹介することになった。
新八はいつも通り普通に挨拶。Aは無表情のまま、スラスラといつも口にしている自己紹介をした。
何分かたつとそれらが届いた。神楽の分だけ異様だ。
「A。五年前の事、覚えているか。」
「五年前?……あぁ、あれか。それがどうしたん?」
あまりにも純粋な目(死んでるが)なもんだから銀時は言葉に詰まった。Aはショートケーキを小さく切って表情も変えぬままパクリと食べた。
「モグ…別に…モグ……気にしとらんよ。」
「!?」
「でもまさか銀時がそんなことを気にしとるなんてな。ちょっと驚いたわ。」
「ま、マジか…」と銀時は鳩が豆鉄砲を食らったような顔になる。それは両隣にいる新八と神楽も同じだった。
「本当アルか!A!銀ちゃんはねお祭りのときAに会ってからずっと気にし……」
「神楽ちゃんストォォォップゥゥゥゥ!!」
銀時は無我夢中で神楽の口にステーキを突っ込んだ。神楽はモグモグしながら(何か言っているようだが)黙った。
Aは首を傾げる。
「でもお前が気にしないわけがないだろ?」
「そうかなぁ。たいしたことやないと思うけど。」
「まさか」
「まさか」
「あの時の喧嘩を気にしてないなんて。」
「晋助が私の為に買ってきたヤクルコを飲んだ事なんて。」
ほぼ同時に言った。二人はえ?と言う顔になり、聞き返そうとすると耳をつんざくほどの爆音が響いた。
「我らは攘夷志士藤沢一派だ!!ここは今から我らが占拠するゆえ、貴様らには真選組の人質になってもらう!」
攘夷浪士だった。真選組への反逆か。と冷静に判断していくA。新八は慌てて「どーするんですか!あの小さい子、連れて行かれましたよ!!」と叫んだ。
Aも見るが確かに10歳以下の子達が集められていた。小さい子ども相手なら真選組も攻撃は出来ないだろうと思ったらしい。
Aはそれが見過ごせなかった。なんであんな小さい子ども達を人質の代表みたいなことをさせるのかと。
「……。」
「ちょ、Aさん?!何やってるんですか!座って下さい早く!!」
Aは新八の制止の声も無視して真っ直ぐ攘夷浪士の方を向いていた。
第27訓 悪ィな、てめーら。この小説ちとシリアスシリアルが多いぜ→←第25訓 常識知らずは時に人の心を抉る
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時