第17訓 ものすごい勘違いにしたときの行動を後から友達とかに言われるとなんかちょっと恥ずかしい気持ちになるよね ページ17
黒い制服、廃刀令のご時世に刀を持っている。頭は栗色、江戸弁の喋り方。
「貴方、真選組の方でしょう?一番隊隊長沖田総悟。」
「あ?なんでィ。俺ァ今忙しいんだよ。こいつに負ける訳にはいかねェんでね。」
「はい?」
仕事そっちのけでなにやっとるんや。私は片眉を上げ、小首を傾げるが、「よこせヨ、グラサン。」という可愛らしい声が聞こえた。
え、あれ。神楽さん?
「腕時計ゲーッツ。」
いや、なにやっとるん。アンタら。
「?……もしかしてAアルか?」
「はi……、うん、久しぶり。神楽さん。」
神楽さんは顔をぱあっと明るくさせ、抱きついてきた。
「久しぶりアル!そうだ!Aなにか欲しいものあるアルか?私、なんでも取ってあげるヨ?」
「そうなの?じゃああのヒゲ、欲しい。」
「任せろアル!」と意気込んでる神楽さん。神楽さんとは姫様のお友達だ。姫様のお友達なのに私とも仲良くさせてもらってちょっと申し訳ない気がする。
初めて会って帰ろうとした時、今度からは神楽でいいネ。敬語もやめろヨ。と言われたのでそのままの自分で喋っているが、女の子の友達なんてあんまりできたことないから。
「なんなのこの人!いきなり現れていきなり長谷川さん狙ってきてるよ!!」
「ん?あぁ、そうや。射的やっとる場合やない。あの沖田さん?近藤さんの居場所を知りませんか?」
その沖田は射的に夢中なのか私を無視してくる。「上着ゲーッツ。」とか言って神楽さんも「ヒゲもーらい!」と喜んでいた。
というか、冗談だったのに神楽さんヒゲ取ってくれたんやね。
……、………………………………。
私は神楽さんと沖田さんを見た。交互に見つめて、笑みをこぼす(しているはず)。その様子は射的のおじちゃんを狙っているが、違う視点で見れば楽しそう。
「(もしかして、沖田さんは神楽さんの事好きなんやろうか。)」
それだったら邪魔しちゃ悪い。お仕事とはいえ、好きな子に会ったらなんかしてあげたい気持ちになっとるんやな。
自分で勝手に納得していると、ふと、目にハゲ頭の真選組の制服を着た男がいた。
沖田さんには悪い事してしまったし、このままそーっとあのハゲさんの所に行くか。
「(…沖田さん。頑張ってな……!)」
「(なんだろうな。すっげぇムカつく勘違いされた気がする。)」
△△△
「あれ?僕のツッコミを無視されただけじゃなく、存在すらも何も書かれなかったんだけど。」
↑どこかの誰かの心の中。
第18訓 事件は悪い奴が起こすんじゃない。はしゃいだ奴が起こすんだ→←第16訓 将軍様狙うヤツは祭りで血祭りにしてやりますよ…。…………え?寒い?意味わからない?
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迷い猫 - 絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵うま!!絵う((( 殴面白いです‼頑張ってください! (2021年10月11日 7時) (レス) @page1 id: 0f483562a2 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ライさん» お褒めに預かり光栄でございますっ!!これからもよろしくお願いしますね!! (2019年6月22日 23時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - 面白いっ!素敵な作品をありがとうございます。これからも更新頑張って下さい!応援しています。 (2019年6月21日 20時) (レス) id: 2ac506ad59 (このIDを非表示/違反報告)
miraiwalk8(プロフ) - ぽんさん» ありがとうございます!!そのような誉め言葉嬉しい限りです。これからも応援よろしくお願いしますね!(^-^) (2019年6月9日 5時) (レス) id: 711990e728 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 初めて拝見させて頂きました ! 文章もわかりやすく、とても読みやすいです。これから物語がどう展開していくか楽しみです ! 応援してます ! (2019年6月9日 0時) (レス) id: d2be23fc95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:運動系引きこもり | 作成日時:2019年5月19日 22時