てめーは俺を怒らせた ページ30
ダンッッ
「ぅ、く__っ」
右肩辺りを殴られ、吹っ飛んで壁に背中をぶつける。
痛みが声にならない。クソ……
「…ッ!?はーちゃん、はーちゃん!?」
桃井ちゃんが、慌てて私の元へ駆け寄る。
「チッ、誰だよこいつ…」
「あぁ…?なんだよ、このチビ。」
「げほっ、けほっ……!」
ゴブリンが舌打ちをし、灰崎が笑って私を見下ろす。
なんだよ、こいつ…!!
「__く、桃井ちゃんを、傷付けるのは、絶対……っ、許さねえ…!!」
痛みを抑えて立ち上がり、桃井ちゃんの前に立ちはだかる。
負けるワケねえだろ、バァカ。
あ、今ちょっと花宮うつった…
「…ふーん。あー、うぜぇ。そういうの、マジうぜぇ___」
「___、!」
灰崎が、私の胸ぐらに掴みかかろうとした。
次の痛みに耐える為、ぎゅっと目を瞑ると_____
「__よお。随分とイラついてんなあ、灰崎……」
「青、峰……?」
「青峰くん!」
灰崎は、私を掴もうとする手を引っ込めた。ゴブリンは唖然としている。
「なんだよ、青み__ぐぼぁっ!?」
青峰が、灰崎の顔面を拳でぶん殴った。
おい、何してんだ…!?
「………サツキ、春野、行くぞ。
あー、あと、そこの女……」
近くに倒れている灰崎は無視し、青峰はゴブリンに声をかける。
そして、眼光を強めた。
「今度ナメた真似したら、
ただじゃおかねーぞ…」
「ひっ……!」
ゴブリンが腰を抜かす。思わず、こっちまでゾッとするほどの殺気だった。
それだけ言うと、青峰は歩き出した。
それに釣られて、私と桃井ちゃんも校舎へ戻っていった。
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しゅん - 面白いです! (2018年6月7日 18時) (レス) id: 32b41a532f (このIDを非表示/違反報告)
未来紡 - コメントありがとうございます!自分では超スローペースだと思っていたので、とても嬉しいです!頑張ります! (2018年3月18日 10時) (レス) id: 8800973e38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱやぱや(プロフ) - 流れがサクサク進んでいいですね。更新楽しみにしております(●´ω`●)頑張ってください! (2018年3月18日 9時) (レス) id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来紡 | 作成日時:2018年3月11日 17時