鼓動がやばい ページ23
花宮とは、小学校からの付き合いである。
ゲッスい本性を知ったのは私が小四の頃。私の男装がバレた時のことだ。
ちなみに、一応アイツの方が先輩だ。
マジで一応な、一応。
そして、花宮は我が忌々しいあだ名……『リバースバナナ』の名付け親でもあるのだ。
中１の花宮にあの話をうっかりポロっとしてしまい、それからあだ名が流され、定着したという訳だ。
もう訳が分からないよ。
「ちっ、こんなとこで会うとはな…このオタ○ロが。」
「黙れリバースバナナ。」
「もうやだ埋まりたい。」
書店を出てすぐ近くの椅子に腰をかける。
さっさと帰りたいところだが、花宮がいちいち呼び止めてくるのだ。
こいつ何がしたいの？かまちょなの？
「もう帰っていいすか？バナナあるから見逃せお願い」
「ふはっ。やっぱりバナナ持ってんのかよ。……つーか、帰すわけねえだろバァカ。…ちょっと付き合えよ」
「お前さっきからそれ言ってばっかだけど、用件話さねえと分かんねえっつの。」
そう言うと、花宮が少しの間沈黙する。
溜め息をつき、もう行こうとすると、服の裾が引っ張られる。
ぽすん
「＿＿＿ぇ、は…？」
気が付けば、ぽすんと花宮の間に座り、後ろから抱き締められていた。
「なぁ……俺の側にいろよ、A…」
耳元で、懇願するように囁かれる。
吐息が耳に当たり、熱くなる。
え、ちょ、こいつどうした…？
「はな、みや＿＿＿」
心臓が、バクバクと鳴っている。
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しゅん - 面白いです！ (2018年6月7日 18時) (
レス) id: 32b41a532f (このIDを非表示/違反報告)
未来紡 - コメントありがとうございます！自分では超スローペースだと思っていたので、とても嬉しいです！頑張ります！ (2018年3月18日 10時) (レス) id: 8800973e38 (このIDを非表示/違反報告)
ぱやぱや(プロフ) - 流れがサクサク進んでいいですね。更新楽しみにしております(●´ω`●)頑張ってください！ (2018年3月18日 9時) (レス) id: 918f2226ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来紡 | 作成日時：2018年3月11日 17時
