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days2〜繰り返す悲劇〜 ページ33

霧野side

けたましいクラクションの音とブレーキ音が辺りに響き渡る。

俺の目の前には驚きを隠せず顔を青くする狩屋と、その狩屋に迫る大型トラック。

このままじゃ狩屋が…!俺は最悪な事態を避けるべく、咄嗟に狩屋へと手を伸ばす。

霧野「狩屋……ッ!」

狩屋「霧野……先輩……ッ!」

狩屋の腕まで後少し…!もうちょっとで届く…!

だが現実はそう甘くはなかった。

俺の腕が狩屋の腕を掴む寸前で、トラックは勢いを殺せぬままそのまま狩屋の体を吹っ飛ばした。

途端辺りには深紅の液体が飛び散り、道路と俺をその色に染めていく。

そして…吹っ飛ばされた狩屋が下に落ちて、不気味な音を立てた。

霧野「え……あ……」

突然の出来事が一瞬の間に起こったせいで、俺の脳は事態を理解するのが遅れた。

俺のすぐ前には…血で真っ赤に染まった狩屋。

そう俺の大好きな後輩である狩屋は…トラックにはねられ死んでしまったのだ。

狩屋が…死んだ?あの狩屋が…?死んだ…?

嘘だよな?これは嘘なんだろ…?悪い夢なんだろ…?こんなの現実じゃないよな?

狩屋が死んだなんてそんな…!ずっと一緒にいられると思ってたのに…!

フラフラする体を何とか動かし、血まみれになった狩屋に近づく。

その体に触れるともう氷のように冷たくなっていて…俺は大粒の涙を零し泣き叫んだ。

霧野「うわあああああああああああああッ!!」

?「ならもう一度やり直してみるか?」




気が付くと俺はあの公園じゃなくて、何故だか自分の部屋にいた。

どういう事だろうと、近くに置いてある時計を見ると時刻は…待ち合わせ時間の一時間前だった。

という事は…あれから時間が遡っているのか!?てことは…狩屋はまだ生きてる!?

俺は急いで部屋を出て、あの公園へと走った。

もしかしたらあの悲劇を回避出来るんじゃないかと信じて。

公園に着くと先程と同じで、狩屋はブランコに乗って俺を待っていた。

俺は冷や汗を流しながら狩屋に近づいて声をかけた。

霧野「よ、よう狩屋」

狩屋「霧野先輩遅すぎですよ〜?待ちくたびれたじゃないですか」

霧野「狩屋……今日の所は帰ろう?」

狩屋「え?どうしt…」

霧野「いいから!」

半ば強引に狩屋を公園から連れ出した。

事故はあの公園で起きる。だったらそこから離れて帰ればいい。

公園の近くにある工事現場を通り過ぎようとした時…周りから「危ない」と声がした。

それに驚いて顔を上げると、巨大な鉄骨が落下してきていた。

days3〜悲劇は終わらない〜→←days1〜日常の壊れる時〜


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作者名:*彩葉* | 作成日時:2021年8月21日 17時

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