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奇跡の勝利 ページ20

〜BrooooockSide〜

「ぶるっく!ぶるっく、起きろよ…」

目を開ける。僕の事を心配そうに見つめる、翡翠色の瞳が有った。

「っ!…シャーク、ん?」
「ぶるっく!」

…死んだと、思ったんだけどな。
そっか、シャークん治癒も使えたんだっけ。

「良かったあ…。ほんと万能だね君…」

そういうと彼は「そうでもない」と言って腕を捲った。
其処には大きな傷が。

「え?!どうしたの…これ…」

「Nakamuにやられた。今は眠らせてあるから安心だけど…」

また何時、暴れ出すか判らない。
僕も対処できなかった。

万が一、シャークんの魔法が元に戻っていなかったら…。
そう思うと、寒気がする。

でも、彼の魔法が元通りなだけでもかなり安心だ。
そう思ったのだが…。

「そうだ先に言っとく。

…今の彼奴は俺の数倍も強い」

その言葉に、僕は凍り付いた。
彼は続ける。

「勝てたのは何故かNakamuが俺にとどめを刺す前に倒れたから。」

「…とどめを刺す前?!」
「うん…。じゃ無かったら俺もお前も今死んでる」

…数秒の、沈黙。

「ねえ」 「あのさ」
2人の言葉が被る。

「…僕、きりやんときんときの居場所知ってる」
「え!?」

「だから『黄色の国』に行きたい。」
「何で!?今まで知らなかったんでしょ?」

「なんか…スマイルが…僕に教えてくれた」
「夢の中でってやつ?でそのスマイルは何処にいんの?」

シャークんの言葉が段々熱を帯びてくる。
「『俺の事は忘れてくれ』そう、そう言ってた。」
「…そろそろ狂ってるよ、彼奴も。」

…僕だってそう思いたいさ。

その言葉は胸の奥に押し付けた。

「じゃあ、『黄色の国』に向かおうか。」
「Nakamuは?」

「…俺、ちょっと思うことが有って。俺に任せて。」
「解った」

「じゃあ。」
「行こうか」

僕らは再び歩き出した。

朝焼けと→←夢と苦悩の記憶



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べにくん - 続編楽しみですね〜! (2019年7月14日 15時) (レス) id: d72e94c381 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編も楽しみに待っています! (2019年7月14日 12時) (レス) id: 9242bd45dc (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 抹茶んさん» 始めまして!全部読んだんですか?!ありがとうございます、頑張ります! (2019年6月29日 17時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - べにくんさん» ありです!亀ですが頑張ります♪ (2019年6月29日 14時) (レス) id: 689ccac82f (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - 夏々さん» 有難う御座います!(*´ω`) (2019年6月29日 14時) (レス) id: 689ccac82f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らっきー&ムック x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年4月22日 18時

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