6つの色と色彩世界。【ワイテルズ】 (ページ13)

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髱定牡縺ｮ莉と… ページ13

注：タイトルは意図的に文字化けさせています。タイトルがこれが誰Sideなのかの答えなので、早めに知りたい人は解読してみて下さい()

～????Side～

斬撃と共に、倒れる敵兵。

「こっちは片づけましたっ！」
「おう、今行くぞ！ご苦労！」

俺の国は今隣の国…「黒の国」と戦争をしているのだ。
此処でいつの間にか寝ていた俺には生まれた時の記憶が無い。

「いやっ！」
闘気を声に表し、前に進み出る敵を斬る。ただそれだけ。
でも今の今まで成長してきた、その記憶が無いのだ。

でも、俺は今の状況に満足している。それに自分の居場所も有る。
「大丈夫か、ちょっと抜けろ」
「えっ？！あざっす！じゃあ先に抜けますね、お疲れです！」

戦場なのに会社の様な挨拶を交わし一礼した俺の胸で、二つの色の水晶が揺れた。

～BroooockSide～

「嘘…でしょ…」
僕の魔法もNakamuと雑ざっていたなんて。
ふと思い、魔法世界で彼がしていた様に下位魔法のポージングを取ると呟いた。

「「…スモールアイス」」

パラパラパラ…と僕の手の中から、小さな氷の粒が溢れ出た。

…火の魔法使いの僕には氷の魔法何て適正が無い、はずなのに…。
僕は自分が出した氷の粒が真夏の熱帯夜で溶けていくのを呆然と見つめていた。

「ん？ぶるっく、どうしたの？もう夜遅いよ寝よう？」
「…うん。」

僕は小さな声で答えると、無造作にポケットに手を突っ込んだ。
「あれ…」

その手が、冷たい何かに触れる。
「こんなの何処で…」

取り出したのは、紫色のクリスタル。
魔力魂だった。

『あれ？なんだろ、これ…。』
『魔力魂...？なんでこんな処に...』

数日前の事がフラッシュバックする。
そういえば、何であんなとこに落ちていたんだろう…。

「綺麗…。紫色かあ…。違う色が良かったなあｗ」
その透明度有るクリスタルの奥に、僕は何言ってんのか判んないけどとりま面白い、空気が読めない黒ローブの魔導士の姿を想像していた。

紫って言ったら彼だよな…。
僕はもう一度それをポケットに突っ込むと、2人の元に行こうとする。

でも。

「え...」

僕の足が止まった。

「…？どうしたの？」

焚火の近くで今日のご飯である焼き鮭にかぶりついているシャークんが、僕の方を向いた。

「それ…そう言えば何処で…」
「ん？これの事？俺が目覚めた時に落ちてて…綺麗だから貴重品かなって、落とした人探してるんだよ…」

そう語る彼のズボンに掛かった水晶は、澄んだ水色をしていた。