解かす言葉 ページ32
〜シャークんSide〜
何故か重たい身体を起こすと同時に俺は目を開ける。
すると、心配そうに見つめる、何時ものメンバーが、真っ先に視界に入ってきた。
ぶる「シャークんっ!良かった...」
するとまず最初に俺の手を取ろうとしたのは、赤色の少年だった。
でもまだ躊躇しているのか手を出さない。
その理由を察した俺は笑って言った。
シャ「大丈夫だよ、ぶるっく。お前の魔法はもう未熟じゃないし、俺もそんなに弱くない...」
きん「相当弱ってたらしいけどなっ!」
シャ「うるさい!」
ぶるっくにかけようとした言葉はきんときに言い返された。咄嗟に叫ぶが、でも俺はその覚えがなくて。言ってから気づき皆に聞く。
シャ「え…?俺、何してたの?」
スマ「覚えて、ないのか?」
シャ「わかんない、敵の魔法陣に引っ掛かって、そこまでは覚えてるんだけど...」
その言葉を言った瞬間、待っていたかのように記憶が俺の中に入り込んできた。
冷たい研究所、燃える炎、荒ぶる刃物と、ぶるっくやスマイルが必死で俺に語ってくれたこと。
全部、手に取るように鮮やかに。
シャ「…ごめん。全部思い出したよ。やっぱり俺、いないほうが良かったのかな…」
ぶる「それは、僕の時と同じじゃん。シャークん達が必死になって僕のこと探してくれたみたいに、僕らも必死でシャークん探すよ?同じことだよ、だから...」
きり「そうだぞっ!何で死にそうになって闇堕ちから助けてやったのかわかってんのか?」
スマ&なか「以下同文!」
きん「あ〜なんかいい雰囲気だったのをきりやんが邪魔したな今w」
ぶる「メタいこと言うな」
シャ「あ〜2回目だけどうるさいっ!…全く、お前らは変わらねえな...」
ごめんね、今思い出した。
俺、素で忘れてたよ。
お前らと居れる時間が、俺の辛いことを全部流してくれたってこと。
きり「…そうだ、それはそうとぶるっく、なんだよあの魔法は!」
ぶる「え…やっぱり駄目だった?」
俺は再度、ぶるっくと戦った時のことを思い出した。
あんなにまで心が震えた戦いは初めてだった。
シャ「使いこなせるように、なったじゃん。」
ぶる「え…」
「ありがとう!」
そう言うと彼は、今度こそちゃんと手を出し、俺に向けた。
シャ「こちらこそ」
俺はその手をしっかり握りなおし言った。
「これからも宜しくな、ぶるっく。」 「勿論。もう無理しちゃだめだよ、シャークん。」
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らっきー(プロフ) - ちょっと修正を入れました (2019年5月5日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» 学級閉鎖おめでとう( ;∀;) (2019年1月30日 4時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - 元気じゃない!弟の方がなぜか元気だよ!咳がヤバい、喉痛い (2019年1月23日 14時) (レス) id: 0c8dec5eed (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» うん…知ってた…。ってか元気だね (2019年1月23日 3時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - らっきーさん!お知らせだ!私インフルA(多分弟のせい)psメモは友達に言うから友達に渡してくれ (2019年1月22日 16時) (レス) id: fb1e724205 (このIDを非表示/違反報告)
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