闇の未来ともう一つ。 ページ31
〜BroooockSide〜
きり「シャケ、思い出せよ!今まで俺らは何のために一緒に居たのか...」
なか「お願いシャケ、元に戻ってよ...」
スマ「負けんなよシャークん!」
皆、既に結界に隠れること無くシャークんに語り掛けている。
でも研究者の男は諦めたくないのか、説得を邪魔し続けていた。
「こいつ等はお前を利用しようとしているだけだ、俺と一緒に来い。復讐劇を見させてやる。」
スマ「嘘だっ!シャークん騙されるなよ、正気に戻れよ...」
聞きたくないのか、現実を認めたくないのか。シャークんは両耳を塞ぎ地面に座り込んだ。
シャ「止めろ、止めろっ…!」
「さあ、一緒に来い…」
きり「一緒に帰ろ?」
シャ「本当は、俺は、う…」
僕は今にも暴れ出しそうなシャークんに、勇気を出して、一歩。
シャ「ぶる、っく…?」
ぶる「もう大丈夫だよ。僕らは君を絶対に傷つけない。さっき感じたでしょ?」
「惑わされるな!」 なか「騙されんな!」
2人の声が重なる。
その時だった。
シャ「もう、止めろおおおおおっ!」
シャークんが、その喉を震わせて叫ぶと同時に。
ずっと握っていた、僕らを切るためのダガーで。
・
・
・
自分自身の胸を突いた。
ぶる「っ?!シャークん?!」
きり「シャケッ?!」
僕は、一瞬自分の目を疑った。
あの負けず嫌いで、心強いシャークんが。
自分で負けを認めるなんてことが、本当にあるのか。
僕は衝撃を隠しきれずに、そのままシャークんのもとに走り寄る。
ぶる「シャークん、シャークん…」
急いで彼の身体を起こした。その虚ろな瞳は、既に何時もの優しい翡翠色に戻っていて。
「くそっ…駄目だったか...」
スマ「…何で?」
スマイルが尋ねると、彼は浅い息で言った。
シャ「当たり前、だろ?お前らは俺を傷つけない、だったら、俺も、お前らを絶対に、傷つけない...」
そこまで言うとシャークんは意識を失ってしまったのか、冷たい床に倒れこんだ。
ごめんね。ごめんね...
でも、ありがとう。
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らっきー(プロフ) - ちょっと修正を入れました (2019年5月5日 5時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» 学級閉鎖おめでとう( ;∀;) (2019年1月30日 4時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - 元気じゃない!弟の方がなぜか元気だよ!咳がヤバい、喉痛い (2019年1月23日 14時) (レス) id: 0c8dec5eed (このIDを非表示/違反報告)
らっきー(プロフ) - ムックさん» うん…知ってた…。ってか元気だね (2019年1月23日 3時) (レス) id: db40170fca (このIDを非表示/違反報告)
ムック - らっきーさん!お知らせだ!私インフルA(多分弟のせい)psメモは友達に言うから友達に渡してくれ (2019年1月22日 16時) (レス) id: fb1e724205 (このIDを非表示/違反報告)
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